痴人の愛 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 6155
レビュー : 788
  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101005010

感想・レビュー・書評

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  • 初めて読んだ谷崎潤一郎、虜になってしまった。
    定期的に恋しくなります…(笑)
    意外と長いのでおきに入りのシーンに付箋を貼ってそこだけ読むことが多いです。
    フェチや性癖をここまで緻密に美しく言語化して描けるとは、流石文豪。
    「変態」と一言で言ってやりたいのに言い切れないのが凄いところ。

  • 現在から見ているからかもしれないけれども、ちょっと惜しいかな、この作品。
    発表当時は凄かったのかもしれないけれども、非常に物足りない。ナオミがもっと歳をくった時点の話の方が、よりどぎつく人間の怖さが出てくる感じがするんだけどなぁ。
    正直それがどうかしましたか?って印象も本作に対して無くは無い。うーん、世の中(及び当方)リベラルというか荒んでしまったのかいな?

  • 初谷崎。川崎で適当に選んだこの本の舞台が近くであったことに運命的なものを感じながら読んでいった。性愛とそれに翻弄される惨めさは通時的であるものの、ナオミを幼い時に引き取って、のちに服従する図式は大正という時代であるからこそ成立するようなロマンを帯びている気がした。

  • 今読むと普通によくある小説だけど、、、当時はすごく斬新でこの手の走りだったんだろうなー!
    谷崎初めて読んだけど耽美派ってなるほどね、また今度春琴抄読もう

  • 役名:河合穣治

    君子と呼ばれた男が少女を理想の女性を育てたつもりが、我が儘なナオミに振り回され離れられなくなっていく。 愚かな愛を演じてほしい。

  • 女は本能的に計算高いのか、男は本能的に愚かかバカか。少女を自分好みの女に育て上げる光源氏と紫の上かと思ったがそれぞれの資質も違うし行末もそれとは違った。重みのある小説だ。

  • あまりにも有名で、なんとなく中身も知っている気になっているのに、実は読んでなかった一冊。「耽美」とは、こういうことを言うのか。

  • 大人の男が、自分の妻にふさわしい女を育てたくて、少女と一緒に暮らす話。

    ナオミとジョージの変わっていく様。
    描写が素晴らしい。
    読み終えた後数日、2人が脳裏に浮かんだ。

    読み始めは、昔の口調にモヤモヤしたが、途中から気にならなくなった。

    ジョージのように愛してくれる人が欲しいが、
    ジョージはナオミだからこそ、あの愛し方ができるのでは。
    普通の女性だったら、あんな風に愛せなかったのかもしれない。

  • 耽美とは違う、独特な世界観。
    ナオミに傾倒していくさま、喧嘩をしてついには下僕の様に夫婦生活を続けるようになっていく描写がすごいです。
    刺青とは違った、新しい境地だったのでしょうか。
    違う作風のような気もしました。
    文章がきれいで、読みやすい作品でした。

  • 遅ればせながら読了。
    ナオミの奔放さと譲治のどうしようもなさに苛々させられるが、自身にも思い当る節があるのでどうも妙な気分にさせられる。
    花瓶を割ったのにはすっきりした。

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著者プロフィール

明治十九年(一八八六)、東京日本橋に生まれる。旧制府立一中、第一高等学校を経て東京帝国大学国文科に入学するも、のち中退。明治四十三年、小山内薫らと第二次「新思潮」を創刊、「刺青」「麒麟」などを発表。「三田文学」誌上で永井荷風に激賞され、文壇的地位を確立した。『痴人の愛』『卍(まんじ)』『春琴抄』『細雪』『少将滋幹の母』『鍵』など、豊麗な官能美と陰翳ある古典美の世界を展開して常に文壇の最高峰を歩みつづけ、昭和四十年(一九六五)七月没。この間、『細雪』により毎日出版文化賞及び朝日文化賞を、『瘋癲老人日記』で毎日芸術大賞を、また昭和二十四年には、第八回文化勲章を受けた。昭和三十九年、日本人としてはじめて全米芸術院・米国文学芸術アカデミー名誉会員に選ばれた。

「2018年 『父より娘へ 谷崎潤一郎書簡集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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