痴人の愛 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 6161
レビュー : 788
  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101005010

感想・レビュー・書評

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  • やっと読めた。
    全編とおして告解みたいな語りだから、言いたくないことは伏せていたようだった。

  • 潤一郎的鉄板シチュエーション

  • 初めての谷崎作品。過激な内容なので最初は躊躇したが、とても読みやすく官能的な世界観を堪能できる傑作。
    すっきりとした文章は華やかで退廃的。大正モダンの雰囲気がなんともおしゃれ。
    ナオミも譲治も強烈なキャラ設定だが不思議と目が離せない魅力がある。特に譲治はかなりヤバイ男だが同性として呆れながらも妙に共感してしまう部分が多々。
    彼のナオミに対する歪んだ愛情や執着の裏に、西洋的・都会的な女性への憧れとコンプレックスが垣間見えてくる。
    そしてラスト数行の結びのかっこ良さは見事。無意識のうちに苦笑いしてしまった。

  • 谷崎潤一郎で初めて読んだ本。男性の願望を表現する谷崎らしい作品。しかし段々と自由奔放にやっていくナオミ。男女の欲望、人生は全てこれに尽きるのかと考えさせられる。

  • 2017年10月7日に紹介されました!

  • 読んでて苛々してくるほど作品に感情移入できる。傑作。

  • 浪費、男遊び、家事もしない、道楽の、ひどい女。
    だが、ひと回り年下の15才を自分好みの女に育てようとしたアラサー男も、自業自得と言えなくはない。ダンス講師の貴婦人に懸想したりもする。

    これが大正時代に発表されたのが驚き。
    「新しい女」はこんなだったのかも。谷崎の筆が冴える軽妙さ。『細雪』の娘のほうが好き。

  • ナオミの美の描写が凄まじかったです。譲治はどれだけ騙されているのだろうと思いました。浜田も被害者として振る舞い、熊谷を共通の敵のようにしていましたが、実際は騙されているんだろうなと…

  • この作品の内容を一言で表すとするならば、「大正時代に結婚詐欺にあう哀れな男の物語」となると思います。
    でも内容はもちろんそんな単純な話ではなく、女性の排他的な美しさに支配される男の心理が面白く描かれています。
    この作品から谷崎潤一郎が主張するのは、男はみな心のどこかで女性が元来持つ奔放さや妖艶さに支配されることを望む生き物である、という事でしょう。

  • なんというか、面白くてついつい読んでしまうけど、男というのは、こうも偏執的に女に惹かれるものなんだろうか。男も女も獣的。今のようにお行儀のよいのが当たり前の風潮だと、こういう男女のあり方に新鮮に驚く。生命力にあふれていて、圧倒されるなあ・・・。

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著者プロフィール

明治十九年(一八八六)、東京日本橋に生まれる。旧制府立一中、第一高等学校を経て東京帝国大学国文科に入学するも、のち中退。明治四十三年、小山内薫らと第二次「新思潮」を創刊、「刺青」「麒麟」などを発表。「三田文学」誌上で永井荷風に激賞され、文壇的地位を確立した。『痴人の愛』『卍(まんじ)』『春琴抄』『細雪』『少将滋幹の母』『鍵』など、豊麗な官能美と陰翳ある古典美の世界を展開して常に文壇の最高峰を歩みつづけ、昭和四十年(一九六五)七月没。この間、『細雪』により毎日出版文化賞及び朝日文化賞を、『瘋癲老人日記』で毎日芸術大賞を、また昭和二十四年には、第八回文化勲章を受けた。昭和三十九年、日本人としてはじめて全米芸術院・米国文学芸術アカデミー名誉会員に選ばれた。

「2018年 『父より娘へ 谷崎潤一郎書簡集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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