春琴抄 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.90
  • (758)
  • (669)
  • (909)
  • (43)
  • (4)
本棚登録 : 6206
レビュー : 743
  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101005041

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 異常な愛につつまれた二人の話…
    で、あってる?
    愛の1つの形だと思う。

    こんなんやだけど。(笑)

    ちょっとグロくて辛かったけど。。

  • 文章から離れて考えると、アブノーマルな世界だが、読むと極めて美しいストーリー。特に最後の箇所、「転瞬の間に内外を断じ醜を美に回した」で、自分の中にすっと落ちてくる。

  • 盲目ということ。見えないということ。手さぐりで見る世界。言葉は不自由。

  • 高く昇る雲雀の歌のお話。
    戻ってこなくなったらおしまい。

    立つ場所を変えないまま持ち続ける崇拝じみた感情。
    愛情というよりもその枠を壊してどちらかが踏み込んだ時に崩れる関係や自分自身を恐れる臆病さに過ぎないと思った。

  • 盲人は賢者のように見える。

    佐助の墓が控えめなのがかわいい


    泉鏡花のなにかにも自分から目を突いて盲になった人がでてきた

  • 愛だね

  • 佐助が自ら目を貫く場面はゾクゾクきました。
    思っていたのとは話の進め方が違いましたがとても楽しめました。

  • 再読。けっこうじっくり読んでしまいました…ページ数こそ少ないけれどさらっとは読み流せない小説。語りの構造とか考えると面白そうな。もちろん春琴と佐助の愛の物語としても。
    もう一回、こたつでしみじみ読みたい。

  • いつ佐助が春琴を襲うのかとそればかりが。最終はギャーンと目を閉じて、痛いよー。目が痛いよー。ムッツリスケベが好むだろう本。

  • 目が痛い。
    こんなにも切れ目のない文章は初めて。でもそれほど読みづらくない。

    内容より注解に疑問を持った。知ってそうな言葉に注解をつけて難しい言葉は無視しているように思える。
    わからない言葉は自分で調べるが、注解の基準がよくわからない。

  • 私にはよくわからなかった。

  • 日本文学概論1の教科書。
    谷崎さんの世界は苦手かも…。その良さがなかなか理解できない、というか。
    そして読んでて目が痛いです…泣

  • いつまでも綺麗なまま美しいままの永遠

  • ツンデレ文学。おそらく死ぬまで持ってる本。

  • 今まで見たこともない文体。句読点を極力使わずにいるのに、読みづらさは感じなかった。
    文体もそうだが、話も衝撃的だった。正に盲目物語。恋は盲目って言うけれど、この物語では二重の意味でとれるなと思った。

  • 同化し、陶酔する美の極致。
    憧れの人の綺麗な記憶をそのままに、憧れの人と同じ世界に生きようとした佐助の描かれ方には、崇拝に近い、ある種の宗教がかったものを感じた。

  • 最近のブーム、谷崎潤一郎を読み返すこと。昔読んだ印象とだいぶかわる。文体も美しく、いろいろと匂わせるのがうまい。想像を広げる文章だー!

  • 佐助が身分違いだったこともあるけれど、佐助との間の子供もサッサと手放す辺り、春琴は自己愛が強過ぎて、自分の中にある他者への愛に気がつけなかったのではないだろうか。

    最後の「読者諸兄は首肯せらるるや否や」でハッと我に帰る。

  • 有名どころだし、春琴にひかれて購入した

    谷崎潤一郎とその作品は、よく耽美と称される
    美に耽る、本作にもエロスを感じる
    仏教的にも人間の体の中で最も不浄なはずの足の裏まで愛撫する
    どうしてそこまで?と思う描写で作品が成り立っているけれど、下品ではない
    恋は盲目の愛になった

  • 変態が美しくみえる不思議。

  • 北野武監督の「dolls」でも似たようなエピソードがありましたが(確か深キョン)、完全なる奉仕・M形態の愛。谷崎潤一郎のカッコよさがあらわれる作品です。

  • 愛の形っていうのもごまんとあるだろうけど、これもひとつの究極形だと思う。傍若無人美女と従順な男という組み合わせにも心引かれた。

  • 句読点がないのにすらすらと文章が入っていく。
    映画を最初に観たからかな。山口百恵と三浦友和の。

    2人の愛のかたちは変わっているけれど、曲がってはいない。と思う。

  • 後半のあのシーンは、主人公なりのひたむきな愛の形だったのだと私は思う。

  • 昭和8年に「中央公論」に発表された中編小説。9歳で失明した春琴は音曲の稽古へ向かうのに、4歳年上の佐助という丁稚をお供にしていた。佐助は、美貌で強情気儘な春琴に強い憧憬と畏怖をもって忠義に仕え、その主従であり師弟でもある関係に幸福を見出していたのだった。
    これぞ谷崎、というくらい倒錯しちゃった男女間の愛情を描いた作品。「痴人の愛」がダラダラときりがないのに比べて、こちらは行くとこまで行ってしまっていて、いっそ気持ちがいいというもの。(いや、でも、アノ場面は気持ち悪いことこの上ないが。)

  • 佐助どん、まじドM。 春琴と佐助、どちらに感情移入できたかで読む人の性癖がわかるかも? 自分にはSッ気もMッ気もほどほどにある事に気付かされました。

  • やっぱりこの人変態だ。
    変態を美として成立させてしまうなんて。
    脈絡がっちりあって、理解できないとか心理描写が少ないとかいう評価意味わかんない。
    分かりすぎる。にじみ出てる。完璧。

  • 最強ツンデレここに在り!!!!ツンデレです。ツンツンツンデレくらいかな??

  • 少しでも同じ世界にいたくて望みを叶えてあげたくて、結果として自分で目に針を刺して失明するのも限りなく究極で盲目な愛情といわれればそうだと思う。お互いがそれで良いのならそのままでいればいい。

    文章は綺麗だけど、句読点がないとやっぱり読みづらい。
    畳み掛ける印象があるのに進まないような違和感。

  • 「鵙屋春琴伝」をベースに創られた、谷崎潤一郎の倒錯の世界。現実から飛び降りたい時に読みたい一冊。暮れなずむ頃に暗い部屋で、1人で読みたい。季節は春がいい。

全743件中 241 - 270件を表示

著者プロフィール

明治十九年(一八八六)、東京日本橋に生まれる。旧制府立一中、第一高等学校を経て東京帝国大学国文科に入学するも、のち中退。明治四十三年、小山内薫らと第二次「新思潮」を創刊、「刺青」「麒麟」などを発表。「三田文学」誌上で永井荷風に激賞され、文壇的地位を確立した。『痴人の愛』『卍(まんじ)』『春琴抄』『細雪』『少将滋幹の母』『鍵』など、豊麗な官能美と陰翳ある古典美の世界を展開して常に文壇の最高峰を歩みつづけ、昭和四十年(一九六五)七月没。この間、『細雪』により毎日出版文化賞及び朝日文化賞を、『瘋癲老人日記』で毎日芸術大賞を、また昭和二十四年には、第八回文化勲章を受けた。昭和三十九年、日本人としてはじめて全米芸術院・米国文学芸術アカデミー名誉会員に選ばれた。

「2018年 『父より娘へ 谷崎潤一郎書簡集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

春琴抄 (新潮文庫)のその他の作品

谷崎潤一郎の作品

ツイートする