卍(まんじ) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 2195
レビュー : 239
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101005089

感想・レビュー・書評

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  • いやー。百合はいいもんだ。百合はどんなにどろどろしていても許される。谷崎潤一郎の文質といっとうあってると思いました。

  • 思ったよりいやらしさは感じなかった。
    むしろ美しい描写だと感じた。

  • ページに文字がびっしりで、読んでも読んでもなかなか終わらないけれど、がんばってよんでください。
    そのうちに、谷崎の関西弁の文体がお経のように回って抜け出せなくなる。
    細かくも正確な言い回し、谷崎のきちっとした性格が感じられる。
    個人的には登場人物の狂いっぷり、いかれっぷりが最高。
    「ステッキボーイ」という言葉に、クスっと笑ってしまった。
    読後、あらためて「卍」というタイトルを見る。谷崎、かっこいい。

  • 配置場所:摂枚文庫本
    請求記号:913.6||T
    資料ID:58500673

  • 今まで読んだ谷崎作品の中でいちばん怖かった……ぞっとした………なにが怖いって、我を忘れて好きな人を信じ切って恋愛や欲望に走るのではなく、どうやって周りの目を誤魔化して会えるか考えてたり、疑いの気持ちすら持ってても結局ずぶずぶと逃げないあたりが生々しい。嫌いじゃないどころかむしろ好きですが気力はつかうな、ほんと女性の醜さを魅力的に書かせたら誰も右に出ないな、と思いました。

  • レズじゃないと、こういう美しい物語にはならない。ホモでは無理だろう。

  •  柿内園子が作者に告白するという形式をとった物語。大阪弁がするすると入ってくるのでどんどん読み進められる。夫持ちの園子が光子と同性愛を育む一方で、光子に異性の恋人・綿貫ができた辺りから話は深みへとはまっていき、最後の方はまさかの展開。ストーリー展開の妙とテンポの良さがすごくて、本当に面白かった。奔放で妖艶な光子の魅力に抗えない人達が疑心暗鬼になったり苦しんだりする様子は凄まじく、濃密な物語だ。

  • 松子さんの方言指導を貰いながら書いたのかなぁと、勝手に妄想しながら読みました。
    谷崎先生すみません。

  • 谷崎4作品め。
    まるまる大阪弁の語り口調で、読みやすいけど、終わりかたがあんななんで、全てが自白というより言い訳的な印象で終わった。ながーい独り言。
    最後にダンナも絡んでくるところがすごい。この時代にセンセーショナルだわぁ。

  • 最初読みにくかったけどすぐ慣れた。告白形式になっているのでフンフンなりながら読んだ。
    光子なー。光子って名前の子はきっとみんな傅かずにおれないのだ、きっとそうだ。バトロワを思い出しながら。

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著者プロフィール

明治十九年(一八八六)、東京日本橋に生まれる。旧制府立一中、第一高等学校を経て東京帝国大学国文科に入学するも、のち中退。明治四十三年、小山内薫らと第二次「新思潮」を創刊、「刺青」「麒麟」などを発表。「三田文学」誌上で永井荷風に激賞され、文壇的地位を確立した。『痴人の愛』『卍(まんじ)』『春琴抄』『細雪』『少将滋幹の母』『鍵』など、豊麗な官能美と陰翳ある古典美の世界を展開して常に文壇の最高峰を歩みつづけ、昭和四十年(一九六五)七月没。この間、『細雪』により毎日出版文化賞及び朝日文化賞を、『瘋癲老人日記』で毎日芸術大賞を、また昭和二十四年には、第八回文化勲章を受けた。昭和三十九年、日本人としてはじめて全米芸術院・米国文学芸術アカデミー名誉会員に選ばれた。

「2018年 『父より娘へ 谷崎潤一郎書簡集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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