- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101006000
感想・レビュー・書評
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表紙にドカッとタイトルより大きく書かれている、
重松清の推薦文。
「ナイフを持つまえにダザイを読め!!」
なるほど、なるほど。
簡単な伝記と著作案内、
太宰好きによる「ここがいい!」エッセイ、
足跡を訪ねる旅コラムに、
評伝まである盛りだくさんな一冊。
中に、要約といって
本当に一部を抜き出したやつが掲載されています。
あらすじのように言葉を変えて
内容を説明したんじゃなくて、太宰自身の文章だから、
自分との相性がわかっていいわ~。
今までとっつきにくいかと思っていたけれど、
わりと読みやすいです。
でも、内容が…ううーん、どうしよう。
ちょっと楽しそうな
『トカトントン』を読んでみようかしら。
それにしても、太宰君ってダメンズなのに、
本当に写真かっこいいわ…。
ちなみに、この文豪シリーズ、
役に立つ上、しっかり自分とこ(新潮社)の
宣伝にもなってるのが巧い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
抜粋
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『10分で読む○○シリーズ』はネタバレに近いから、まだ読んでいない人は気を付けた方が良いかなと思った。
「太宰文学ははしか」のようにかかりやすい、というけど、結局は人間の弱さを直視した作品が、思春期の若いハートにヒットしやすいからかなと思った。
弱さを直視することは、悪い事じゃないんじゃないかなぁ……。 -
評伝で太宰の凄まじい生き様を解説してくれる。太宰の小説に若者が虜になるとよく聞く。自我を文章でうまく表現できるからなのだろう。2014.8.22
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太宰治の文学入門書。ざっくりしたあらすじや解説、音読したい名場面など、浅く広く著書に触れられる1冊になっている。
作品の良さはやっぱり多少読みこまないと伝わらないけれど、人となりや要点を知る導入書としては良さそうです。重松清さんの解説が良かった。 -
「太宰ってどう?」と友達に聞かれたらこの本を一読することを勧める。そのあと実際に読まないと話にならんが。
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太宰の素晴らしさのエッセンスを凝縮している。
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これタイトルのつけ方上手いなぁと思った。
「ナイフを持つまえにダザイを読め!!」だって。
木原武一、齋藤孝、重松清、田口ランディ、島内景二
による太宰治のあれこれ。
最後の島内景二さんの評伝太宰治が断トツによかった。
あれを最後に持ってくるのはいたし方ないことだと思う。
彼の人生を「起承転結」ではなく「転転転転」もしくは「破破破」と
表したり、
「ウルシの木の傷口から樹液がしたたるように、太宰の魂の傷口から
宝物のような「名作」があふれ出てくる」
と言ったりするのはなんかすごいよかった。
ちなみにサブタイトルは重松清の文章より引用したもの。 -
くそう、「ナイフを持つまえにダザイを読め!」だなんて、キャッチコピーが格好いいじゃないか。
重松清の言は中々納得でした。
いいよ、オイラ勘違い野郎で。一生治らないはしかでいいよ。
あぁ、なんでグッド・バイで死んじゃったんやろう。
「あんなん書いといて、ほんまは大して死ぬ気なかったんやろ?
なんかちょっと嫌なことあって、みんなに大事にされたくて、自殺未遂しようとしたらうっかり死んじゃったんやろ?」
そう思うのに、心中相手と体をロープで縛ってたとか言うし。
もー、謎な男だよあんたは!
08.11.07 -
2008.8.13読了。