晩年 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 3457
レビュー : 245
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101006017

感想・レビュー・書評

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  •  やはり古典。テンポがいまいちなので、あえて読み返す事はないと思います。

  • 太宰の作品で1番好きな1冊。みんなが言ってるように死を意識して書いているので暗い話が多いが美しい作品、この後の作品にあらわれるニヒリズムな面もあって面白い。半自伝的なところも。でも太宰を読み始めるなら中期の作品を進めます。僕も何回も読んでわかりました。

  • 太宰は人間失格を前に読んで、ちょっと苦手意識があったけどこの作品はわりと読みやすかった。人間失格同様、内容は暗いけど短編集だから気軽に読めたし、少し自虐的な語り口調で意外とすんなり頭に入ってきた。道化の華が一番好きなかなぁ…。

  • 暗い。そのひと言に尽きるかな。
    まだまだ読み込めない自分。。。

  • 言わずと知れた名著。
    複数の作品が入っており、どれも楽しむことができた。

    個人的には、嘘の達人が面白い。

  • 道化の華、彼は昔の彼ならず

  • 妻の裏切りを知らされ、共産主義運動から脱落し、心中から生き残った著者が、自殺を前提に遺書のつもりで書き綴った処女作品集。"選ばれてあることの 恍惚と不安と 二つわれにあり"というヴェルレーヌのエピグラフで始まる『葉』以下、自己の幼少時代を感受性豊かに描いた処女作『思い出』、心中事件前後の内面を前衛的手法で告白した『道化の華』など15編より成る。


    猿ヶ島、道化の華、彼は昔の彼ならず、ロマネスク。

  • 太宰を好きな人は怒るかもしれないが、私にとっての太宰は“自意識お化け”。
    もちろん、読んでいて「おや、上手いな」と感心することもあるが、そのすぐ後ろに、「上手いだろう?」としたり顔の太宰が見えている。
    時にはそれも愛嬌だが、鬱陶しく感じることもしばしば。

    そんな太宰の“自意識お化け”っぷりを、遺憾なく発揮したのが『人間失格』だろう。
    この作品は、悩みやすく傷つきやすい思春期の、そのわずかな期間には、ぴしぴしと鋭く抉り込んでくる。
    実際、私も初めて読んだときには、食事もせずに貪った。
    それも今では、“自意識お化け”が鼻につく。

    そして、この『晩年』という創作集。くれぐれもタイトルに惑わされてはならない。
    これは、太宰の“初期”の作品を集めた「晩年」という名の作品集なのである。

    処女作品集にして、すでに太宰は“自意識お化け”であった。
    ところが、この時期の太宰は違う。
    彼の自意識が、作品に大変よく生かされているではないか!

    解説で奥野健男は、
    「自意識と含羞と罪意識に耐えて内的真実を告白しようとする作者の身もだえが、そのまま小説の文体や構成として表現されている。」
    と述べている。

    確かに、『晩年』に収められた作品には、全体的に方法論的な試行錯誤が見られ、「道化の華」や「玩具」などに顕著だが、メタフィクションが巧くて面白い。
    「自意識と含羞」のおかげで、この時代にこれほど優れたメタフィクションをつくれたのだろう。

    少し、惚れ直しました。

  • とてもためになった。

    文章を書くにあたり肝にめいじようと思った。

  • 第一創作集ということですが、
    支離滅裂なようでいて、
    なんとなく筋が通っているというか。
    津軽弁で綴られた散文詩「雀こ」が素晴らしい。

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著者プロフィール

1909年6月、青森県生れ。学生時代から小説の創作を始める。東大仏文科入学を機に上京。在学中に非合法運動に従事するもやがて転向し、以降、本格的な執筆活動を開始する。1935年に「逆行」が第1回芥川賞の次席となり、翌年、第一創作集『晩年』を刊行。1939年に結婚し、「富嶽百景」や「女生徒」、「走れメロス」などを発表。戦後には『斜陽』がベストセラーとなり、流行作家となる。「人間失格」を発表した1948年の6月に、玉川上水で入水自殺。織田作之助、坂口安吾らと共に「新戯作派」「無頼派」と呼ばれた。

「2019年 『太宰治 女性小説セレクション 誰も知らぬ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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