ヴィヨンの妻 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 4841
レビュー : 456
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101006031

感想・レビュー・書評

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  • 暗い。だらしない詩人は太宰本人か。妻も妻で、人間的に崩れた感じ。

  • 著者の人生を大いにあらわしている作品
    が、妻の方が懐の深さは一枚上手。

  • 解説:亀井勝一郎
    親友交歓◆トカトントン◆父◆母◆ヴィヨンの妻◆おさん◆家庭の幸福◆桜桃

  • 久しぶりの再読。
    太宰って、そりゃ女グセも金グセも酒グセも悪かったでしょうよ。当時だってスキャンダラスな作家だったと思うよ。
    自己愛が強くて、自意識過剰で、人間として手放しに褒められる人ではない。
    でも、なぜ好きなのか考えてみるに、もちろんその文学的才能はもちろんだけど、どっかにまっとうな、純粋なところがあって、それは本物なんだよなあ、と改めて思った。
    「親友交歓」「トカトントン」「ヴィヨンの妻」は素晴らしいと思う。特に「ヴィヨンの妻」は改めて言うまでもないことだけど、傑作。こういう悲哀をのみこんだ人間の強さをさりげなく(これでもか、っていうふうに書かないところがいい。)書けるってすごいよ、本当に。

  • 戦後直後の昭和の時代に書かれた短編集。

    どの短編も暗く重々しいが、敗戦による日本全体に横たわる喪失感と、太宰自身の絶望感がクロスオーバーする。

    現在とは時代背景は異なるが、義を得として、ひたすら空虚に向かってひた走る心情は今の日本と相似をなす。

  • 太宰治なんて学生ぶりに読んだ。

    読みにくいかなと思いきや、意外と読みやすくあっという間だったことに驚く。

    ダメな男の話が寄せ集まっているかんじだけど、親友交歓は読んでいて楽しかった。

    桜桃は太宰治が死ぬ直前と知って納得。
    自殺だとか暗い言葉が多く目立つ。
    人生に絶望してたんだろうなと思う。

  • 「人非人でもいいじゃないの。私たちは、生きていさえすればいいのよ。」
    ラストのセリフが効いている。

  • 本屋で又吉さんの「私の愛する20冊」になっていたので読んでみました。太宰作品というか、純文学というもの自体が初めてなのもあり難しいな、というのが正直な感想です。実話なのかそうではないのか半々なのか。

  • 半分読んで、太宰の劣等コンプレックスが詰まりに詰まった本だと思った。ほとんどの話に出てくるのが酒飲み放題浮気し放題の放蕩旦那。それでも心には何かしらの浪漫を抱いて生きている。自分のせいで妻が泣こうが家庭の財産が無くなろうが飲み続ける。太宰も恐らくこうだった。浮気っていうか、本気でみんな愛してたんだろうな(後日、北野武に愛人がいて、妻の所、つまり自宅には4、5年に1回ぐらいしか帰ってないと聞いて、こういう事?と思った。楽な方に帰るらしい。確かに、平和な家庭というのは時に、旦那にとっては「平和」なだけであって、残酷なのかもしれない。武さんもロマンとかすんごい持ってそうだしな。。それなら私は愛される方でありたい。)。
    全部読んだ感想は、女の強かさや儚さも結構テーマになってるんじゃないかということ。不倫相手を孕ませて思い詰める?馬鹿らしい。生きてればいいんだ、私たちは。革命やら自分にとっての義やらの下に生きるロマンチストをバサッと切る女たち。でもそんな旦那を愛してやまない。っていう。
    この本に入ってる作品の殆どで、読者は主人公の男に太宰を重ねるんじゃないかなあ。太宰は小説に自分の人生を反映しすぎな気も。でもそれが読者を引きつけるのか、リアルだし。彼の文章は、句点が多くて一行が長い。結構だらだらした印象で、迷いとか優柔不断な性格が出てるんじゃないかな。太宰の性格知らんけど。そんで、そんな「だらしない」文章に女は惚れるのかもねえ。モテそう。

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著者プロフィール

1909年6月、青森県生れ。学生時代から小説の創作を始める。東大仏文科入学を機に上京。在学中に非合法運動に従事するもやがて転向し、以降、本格的な執筆活動を開始する。1935年に「逆行」が第1回芥川賞の次席となり、翌年、第一創作集『晩年』を刊行。1939年に結婚し、「富嶽百景」や「女生徒」、「走れメロス」などを発表。戦後には『斜陽』がベストセラーとなり、流行作家となる。「人間失格」を発表した1948年の6月に、玉川上水で入水自殺。織田作之助、坂口安吾らと共に「新戯作派」「無頼派」と呼ばれた。

「2019年 『太宰治 女性小説セレクション 誰も知らぬ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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