人間失格 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 15907
レビュー : 1940
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101006055

感想・レビュー・書評

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  • 「この主人公は自分だ、と思う人とそうでない人に、日本人は二分される。」
    とのこと。(新潮文庫の冊子のようなものに書いてあった。)
    全ての日本人に読ませて正確な数字を出したい。

    どうしようもない人生を描いた作品は沢山あるけれど、これほど「自業自得」という言葉が似合う主人公ははあまり見ない。
    気持ちはわからないでもないから、少し悲しくなる。

  • ピンクの表紙に惹かれて買った
    何だかんだで太宰治は自分のことが好きなナルシストだと思う
    そして読者もこのダメ男が好きなのだ

  • 自分がどうとか、太宰がどうとか、共感とか感動とか、そういうことじゃなくって、どうしてこんなに心が揺り動かされるのか分からないけれど、涙がでました。なんというか・・うまいなあ・・。太宰治すごいです。

  • 読み終えた後に憂鬱になるのが嫌で必死に避けてきた作品なのだが、実際に読んでみると非常に、非常におもしろい小説だった。こんなにおもしろい小説を避けてきた期間を後悔したほど。やはり、読まず嫌いはいけない。いや、読まず嫌いと言うよりも怖くて避けていたというのが本音なのだけれど。
    近年叫ばれる憂鬱と、持って生まれてくる本能と紙一重の憂鬱は違うものなのだと再認識。とても深い共感を抱かせる作品で、“共感”と言う感情を信用していないわたしにもそれは作用した。共感に似せた愚痴の連続に飽いたわたしに太宰治は必読かもしれない。

  • 暗い、うつ、人間の醜い部分、とはよく目にするが、それだけの代物ではない。主人公のように道化に徹することはなくとも、あたまの奥のほう、自分と重なる部分は多々ある。暗いばかりではない。読み終わると、必ずひとりの人間の生涯が終わったときのような浮遊感と安心感が脳をぽっかりと占領する。何度読んでも、文字のなかに含まれた痛みはやさしいとおもう。

  • 何度目かわからないほど読んだ。確認したいことがあって再読。

  • 恥ずかしながら、ちゃんと太宰治をよんだのは初めて。
    教科書の走れメロス以来だ。

    共感する人が多いと聞く。
    自分が少なからず感じている、感じていた部分が書かれているからなのか…

    共感はしなかったけれど、自分に語りかけられている様な感覚になった。決意の告白の様な…私が聞いて良いのだろうか?と少し罪悪感にも似た感覚。

    再読する度に、何か違うモノ見えてくるような気がするので、時間をあけてまた読み直してみようと思う。

  • 最近は辛い事からの現実逃避力あがったし、弱音吐かなくなったと思う。なんでも嘲笑でやり過ごせる。その代わり、なにかを見たい、聞きたい、話したい、手に入れたい、作りたいっていう元になる感情や情緒も失われた気がする、のっぺりした毎日。ひとつひとつに一喜一憂して毎日が辛いとか楽しいとかそんな感情もわかなくなって、輝いてる瞬間を瞬くも間に見逃してる。「それが大人ってもんかね」っていう人がいたけど、そうかもしれない。「それは嫌だ」という反骨さえ失われつつある。失われることすらぼーっと見てるような。…さて。

  • 太宰治初挑戦。
    ピース又吉の影響で手に取ってみた。
    堅苦しいんだろうと思ってたけど、わりとサクッと読めます。

    この主人公のような思考回路、暗いし、周りからすればひたすら厄介だけど、ものすごくわかる。

    たとえば、他人がどうやって人生をうまいこと生きていってるのか(一般常識とか処世術とかじゃなくて、心理的な面で)、わからなくて、自分以外の全員はそのコツを知っているんじゃないかって思ったり。
    こんな苦しいのは自分ひとりきりだと思い込んで抜け出せなくなってしまったり。
    でも同時にそんな自分を冷静に観察するもう一人の自分がいたり。。

    ちょっと違うかもしれないけど、このかなりプライド高く自意識過剰なかんじ!

    この本を読んで、自分と同じ人がここにいるって感動して太宰にはまる人がいたり、逆に大嫌いになる人がいるのがすごくわかる。

    有名な一節、「恥の多い生涯を送ってきました」。
    又吉も書いてたけど、本当に自分もその通りだと思う。

    本の内容が面白いというか、似たタイプの人は自分の痛いところをつかれる感じがくせになるのかもしれない。。

    でもしんどいからしばらくは読むのはよそうかな。

  • えらいなまなましい小説です。

    >世間というのは、君じゃないか

    という一文に生きることへの諦めを感じてしまう。

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著者プロフィール

1909年(明治42年)、青森県金木村(現五所川原市)生まれ。本名、津島修治。東大仏文科在学中に非合法運動に従事し、やがて本格的な執筆活動へ。35年、「逆行」で第1回芥川賞の次席となり、翌年には処女作品集『晩年』を刊行。以後「走れメロス」「斜陽」など多数。

「2018年 『津軽』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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