人間失格 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 15895
レビュー : 1939
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101006055

感想・レビュー・書評

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  • 周りが暗い暗いと言うので読んで見ましたが、そこまで暗さを感じることはなく、むしろ人間ってこんなだよなぁと共感することが多かった。

  • 約25年ぶりに読んだ。
    初めて読んだ時(高1)には、あまりの衝撃に解毒剤として武者小路実篤の『友情』を慌てて読んだが、今回はその必要はなかった(当たり前か……)。ただ、太宰が捉えた人間の愚かしさ、滑稽さ、罪深さ、救いのなさが重くのしかかってきた。すんなり受け入れられた。古傷が何度か疼いた。
    それは「走れメロス」や「富嶽百景」など彼が比較的安定していた時期の作品とは対局的なものだけれど、文学としての価値観は遜色ない。「右大臣実朝」のそこに流れる諦観と言おうか、それに抗う人に対する愛の希求と言おうか、何と言おうか、そんなものを感じた……切ない、あまりにも。
    更にくだらないことを付け加えれば、そんなにモテちゃって、ある意味羨ましい……苦痛だと表現していたけれど。

  • 初めて読んだときはいままで当たり前と思っていた日常生活の愉しみをくるっとひっくり返された気がして相当面食らったけど今はへっちゃら。
    この本はなぜここまで語り継がれるんだろう。

  • だめな男だってわかってても、どうしようもなく可愛く思えてくる不思議

  • 葉ちゃんは生きづらいだろうし割り切った考えができなかった辺りは不器用なんだろうが、それにしても器用な人間はずるいと思った。共感できてしまうんだけど共感したら主人公と同様なわけですんごいもやっとする。誘い受けする女の面倒さを語るくだり、結社運動の大仰さを揶揄する一文にはつい笑った。笑い事じゃあないけれども。
    とにかく読点が多いせいか、ときたま一行が極端に長いせいか、読むリズムが掴みづらくて一文を何度か往復することがしばしば。それが味だろうから良いんだけど、もうちょっと自分、本をたくさん読んだ方が良いよなあと思った。

  • 読んだの何度目だろ。年取るほどにわかるは。クスリの件を除けば、わりと普通の人だと思う。これで人間失格なら、私も失格だ。

  • 普段あまり読書をしない私が食い入るように3日で読んだ本。

    卑屈でただただ暗い、とは思わず、心の奥底にある自分の醜い部分を文字という形で綴られているように感じた。
    私が数年来ふとした毎に覚えた感覚を見抜かれているかのような文章が並び、ゾッとさえするほどであった。
    これに共感できるのは、全ての人間ではない。
    そして私は、そちら側で生きる人たちに、この上なく親近感を抱いてしまうのだ。
    人間に対する得体の知れない漠然とした「恐怖」を、私もまた綺麗さっぱりぬぐい去ることは未来永劫不可能であろう。

    思いっきり陰鬱な気分なとき、死にたくなったときに読みたい。

  • 人は正しく美しく生きたいと願っていても、周りの人間のダメな部分に惹かれるといった面倒な性質をもっていると思います。美しく正しくありたいともがき苦しみながらも「堕ちていく」ところに、どこか「破滅の美しさ」があるからこそ、多くの人に読み続けられているのかなと思いました。

  • 太宰の自伝的小説とされつつも多くの人がこの小説に共感し名著とされていますが、つまりは誰もが持っている苦悩なのでしょう。結局のところ、幸せになりたかったのだと。

    「神様みたいないい子でした」

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著者プロフィール

1909年(明治42年)、青森県金木村(現五所川原市)生まれ。本名、津島修治。東大仏文科在学中に非合法運動に従事し、やがて本格的な執筆活動へ。35年、「逆行」で第1回芥川賞の次席となり、翌年には処女作品集『晩年』を刊行。以後「走れメロス」「斜陽」など多数。

「2018年 『津軽』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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