走れメロス (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.69
  • (406)
  • (478)
  • (827)
  • (50)
  • (11)
本棚登録 : 4539
レビュー : 515
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101006062

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 短編小説だが語り継がれる正義についてのお話
    感動し勇気もらう

  • まあ

  • ダス・ゲマイネ
    ドイツ語で通俗性、卑俗性の意。一説には津軽弁の「ん・だすけ・まいね」(それだからだめなんだ)のもじりとも言うそう。もじり説の方が好き。
    太宰本人が登場する展開には驚いた。だけど作中人物は全員太宰の分身ではと思えるほど似たところがあり、「太宰」が一人しかいないのが不思議なくらい。
    悪夢のような演劇のような非現実感のある作品。

    「富嶽百景」
    何度目かの自殺未遂の後、心機一転にと山梨県御坂峠の天下茶屋で缶詰したときのことを描いた作品。ここで井伏が紹介してくれた甲府のお嬢さんと、井伏の媒酌で結婚したとか。
    折々変わっていく富士への心情が面白い。『この人を頼みます』と雑にお願いするシーンが和んだ。
    月見草のくだりは思ったより短めで、どちらかといえば月見草の凛とした姿を褒めている感じ。

    駆け込み訴え
    一番好き。
    はじめ何もわからないところから始まり、「おや?まさか?」と思いながら読んでいき、「やっぱり!」で終わる珍しい形式だと思う。
    最後の、「私は、ちっとも泣いていやしない」で毎回涙腺崩壊します。

    東京八景
    太宰32歳までの総まとめ。尋常ではない迷走ぶりが痛々しくてちょっと辛い…最後は開き直り的ポジティブさが窺えるけれど、でも最後アレだしと思うとやっぱりつらい。

  • 2019.4.23(図書館)

  • 2019年2月20日、「ダス・ゲマイネ」を読み始める。

    ウィキペディアによると、

    題名になっている「ダス・ゲマイネ」は、ドイツ語で「通俗性」や「卑俗性」といった意味がある「Das Gemeine」に由来し、云々。

    23頁まで読んで、図書館に返却。

  • 走れメロスだけ読んでみた。よく知っているお話。さすがに素晴らしい。また機会があれば他のお話も読んでみたいと思います。

  • 若い頃は読めなかった作家だが
    繊細ながら豊かな感性に惹かれる
    富嶽百景はユ-モアに溢れ太宰さんってこんな人だったんだ

  •  『(寝てんじゃねえよ死にてえのか、ブン殴られたくなかったら)走れメロス』そんなタイトルでもいいんじゃないだろうか。

     由布院に旅行する計画を立てていた際、太宰治が暮らしていたアパート「碧雲荘」が移築されていることを知り、せっかくだから久々に太宰治を読んでみようかと思い手に取ったのがこの本。この短篇集を選んだのは、「碧雲荘」が登場する『富嶽百景』が収録されているから。
     今までに読んだのは、『人間失格』『斜陽』『ヴィヨンの妻』。非常にダークな印象は言うまでもなく抱いており、温泉への旅路で読むような本ではないかもしれないな、と思って読み始めたが、その予想は鮮やかに裏切られることとなった。

     『富嶽百景』『東京八景』『帰去来』『故郷』など、人の弱さと優しさが描かれる、きりっと冷たくも奥底に暖かみのある短編が多かった。小説を読んでいるというより、太宰治という一人の人物の足跡を辿っているようで、相変わらず不思議な心地になる。
     そして、そんな短篇を書いた太宰が今後破滅してしまう事実が、私にはまだよく飲み込めていない。

     表題『走れメロス』のキレッキレな文も非常に面白い。「人の心を疑うのは、最も恥ずべき悪徳だ」というメロスが余すところなく見せる自身の弱さ、それとの葛藤。
     自分がクズだからこそ誇り高く生きることを志向しなくちゃ、と日々考えながらクズな生活を送っている自分には、この話は笑えると共にひどく心を打たれるのだ。

  • http://naokis.doorblog.jp/archives/dazai_osamu.html【書評】『文豪ナビ 太宰治』『走れメロス (新潮文庫)』

    <目次>
    ダス・ゲマイネ*
    満願
    富嶽百景
    女生徒
    駆け込み訴え
    走れメロス
    東京八景
    帰去来*
    故郷*
    解説 奥野健男

    *岩波文庫版未収録
    新潮文庫版未収録
    魚服記
    ロマネスク
    八十八夜
    きりぎりす
    あとがき(井伏鱒二)


    2015.08.27 太宰治が『富嶽百景』を書いた天下茶屋を訪れて。
    2015.09.20 読了

  • 多くは初期から中期への移行時の作という分類になるのか。『ダス・ゲマイネ』は明らかに初期の作品だなという感じで少し力が入りすぎ。移行初期になるのか『東京八景』も少し自己演出が過剰気味。『富嶽百景』は人気作だが、わたしは富士山をとても素晴らしいと思っているので、富士を矮小化して描く太宰の拘りに違和感というかやはり過剰な感情移入を感じてそれほど好きになれない。『女生徒』はやはり巧い。どこかしら抑圧されているようなうまくいっていない日常を、冷静に感情を昂らせないで書くことこそ太宰の真骨頂なのだと思う。現代において太宰ほど上手に女心を綴れる女性作家を知らないがもしもいるならば読んでみたい。

全515件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

1909年(明治42年)、青森県金木村(現五所川原市)生まれ。本名、津島修治。東大仏文科在学中に非合法運動に従事し、やがて本格的な執筆活動へ。35年、「逆行」で第1回芥川賞の次席となり、翌年には処女作品集『晩年』を刊行。以後「走れメロス」「斜陽」など多数。

「2018年 『津軽』 で使われていた紹介文から引用しています。」

走れメロス (新潮文庫)のその他の作品

太宰治の作品

ツイートする