走れメロス (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 4543
レビュー : 515
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101006062

感想・レビュー・書評

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  • みんつぶで[女生徒]のようなリズムを持っている方に脱帽する。文才が羨ましくて。[駆込み訴え]が一気の口述筆記というのも信じられない。この2編と[走れメロス]への100頁が大動脈。[三四郎]の影響で富士山に特別の感慨を持っていないので[富嶽百景]には反省。井伏鱒二が面白いし。しかし一番の衝撃は[ダス.ゲマイネ]。ここに登場する若者たちに大人の本質を見るから。よく分かってもいないのに大理論を語ったり、採算もないのに大風呂敷を広げたり、太宰からの皮肉を受け止めて反省すべき人だらけでしょ。昔も今も。そして自分も。

  • 2015/04/17 読了

  • 駆け込み訴え

  • 「満願」のラストがすごく好き。奥さんがうれしそうねと囁くところ、白いパラソルが回るところ、こんなにきれいな場面はほかにあまりないのではないかと思う。

  • 表題作であり誰しもが少なくとも名前は知っているだろう『走れメロス』も良いが、『ダス・ゲマイネ』『女生徒』『駈込み訴え』が良かった。

    特に女生徒の時代を通りすぎてきた私には『女生徒』は凄く響いた。
    いちいち主人公の思ってることに頷ける。
    本当にこんなことばかり考えていた。
    女生徒時代にこれを読みたかった。
    それにしても、男でありながらここまで女生徒の気持ちがわかって見事に書き上げた太宰はすごいと再認識。
    『駈込み訴え』も口頭で淀みなく言ったというから凄まじい。

  • 「女生徒」「駆け込み訴え」が好き。

  • 短編集。「富嶽百景」「東京八景」「帰去来」「故郷」は太宰のエッセイである。だらしのない生活をずっと続けていたようだ。「走れメロス」は正義感、信頼感を持つメロスが、王様にそれを教える話。とても気持ちのよい話である。私は好きだ。

  • 『人間失格』以来の太宰作品。
    こんなにも素晴らしいとは思わなかった。
    解説でもあった、私だけにこっそり話してくれているような親近感のある文体を、しっかり感じた。
    他の作品も読んでみよう。

  • 短編集だったのか。メインの「走れメロス」のコメントはさておき、「女生徒」が私は気に入りました。できれば(無理矢理?)わが子に読ませようと思う。

  • 表題の『走れメロス』は読んだことあるしなぁ、と手に取らずにいたけれど、名作ぞろいの短編集だった。
    特に面白かった二編。

    『駈込み訴え』
    キリストを裏切るユダが主人公。宗教をネタにして書くのって勇気がいるだろうな。しかし最高に面白かった。長編恋愛小説にもなりそうな内容が、ユダの独白のみで一気に語られる。それでいてキリストの息遣いまで伝わってくる。このスピード感が太宰治だなぁと思う。

    『女生徒』
    女生徒が主人公で、これも独白体。数年前まで女生徒だった私は痛いほど共感できた。共感してしまうことがちょっと恥ずかしい。太宰治は心に秘めておきたい心情を捉えるのが本当にうまい。

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著者プロフィール

1909年(明治42年)、青森県金木村(現五所川原市)生まれ。本名、津島修治。東大仏文科在学中に非合法運動に従事し、やがて本格的な執筆活動へ。35年、「逆行」で第1回芥川賞の次席となり、翌年には処女作品集『晩年』を刊行。以後「走れメロス」「斜陽」など多数。

「2018年 『津軽』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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