お伽草紙 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 2142
レビュー : 160
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101006079

感想・レビュー・書評

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  • 浦島太郎
    300歳になったのは、浦島にとって、決して不幸ではなかったのだ。年月は、人間の救いである。忘却は人間の救いである。浦島はそれから10年、幸福な老人として生きたという。

    なんか、いろんな人にとって、たった1つの結末だったものに違う解釈をつけてるのってすごい。しかもこっちのほうが、優しいし、なんか読んでる側がほっこりするじゃないか。

    こぶとりじいさん
    性格の悲喜劇というものです。人間生活の底には、いつも、この問題が流れています。

    これも、たしかに、事実だけの昔話にオチ?みたいなのをつけてて面白いやって思った。しかも、読者が納得する形だし。

  • 文学

  • ごめんなさい。これはちょっと苦手です。文庫1冊読むのが苦痛でした。「浦島さん」だけ好きです。カチカチ山のタヌキが気持ち悪くて無理。フォークロアな太宰には何だか違和感を感じてしまう。作品の質の問題ではないです。私個人の好みで受け入れられない感じです。古典から題材を得た作品でも「新リア王」は妙に庶民的で笑えたんですが…いや笑えればいいというわけではないのですが…好きな太宰、苦手な太宰があるということでご容赦ください。

  • 「ビブリオバトル会」
    (2015年7月6日/図書館1階視聴覚コーナー)
    (チャンプ本)

    http://opac.lib.tokushima-u.ac.jp/mylimedio/search/search.do?materialid=212000717

  • 『お伽草紙』は「こぶ取り爺さん」「浦島太郎」「カチカチ山」「舌切り雀」の昔話を太宰治流に書いたパロディー作品。どれも見事で面白い。とくに「浦島太郎」が最高だった。まさにユーモアとペーソスの天才。中高の教科書で『走れメロス』がよく取り上げられるが、ぜひ『お伽草紙』を扱ってほしいと。クラスが笑いでつつまれると思う。ちなみにこの本に収録されている他の話もパロディ的なものだが、西鶴など、元ネタが今の人にはあまり知られていないので少し残念。

  • 1990 読了

  • 15.11.03
    何回も読んでる本だけど、ちょっとした時間つぶし用に購入。『お伽草子』が本当に好き。にやにやしてしまう。
    『新釈諸国噺』ももちろん好き。太宰作品の登場人物は本当に善良だなあと思う。意地汚さそうな人も、欲深い人も、卑屈な人も、すべからく善良でただ生きてるんだなあって思う。すごく微笑ましくなる。

    太宰治は『人間失格』でしょ、って人に『お伽草子』はぜひ読んでもらいたい。
    「舌切雀」の、ここを読めばみんな好きになっちゃうと思うんだけどなあ。以下引用。

    「瘤取りの二老人も浦島さんも、またカチカチ山の狸さんも、決して日本一ではないんだぞ、桃太郎だけが日本一なんだぞ、そうしておれはその桃太郎を書かなかったんだぞ。本当の日本一なんか、もしお前の眼前に現れたら、お前の両眼はまぶしさのためにつぶれるかもしれない。いいか、わかったか。」(p.371)

  • 有名な昔話の改作の表題作「お伽草紙」はもう少し捻りが欲しいところ。それよりも井原西鶴の作品を改作した「新釈諸国噺」が面白い。原作を読んでいないためどこまでが太宰流のアレンジなのか不明だが、辛口のオチがある作品もあり楽しめた。

  • 井原西鶴の作品や昔話を太宰治がアレンジした短編集。

    数多く見られる駄目人間達の描写に腹を立ててしまったり、憐れに思ってしまったり、滑稽だったりとどの作品も良質な物語となってます。

    中でも『竹青』が主人公の駄目さと、物語の幻想的な部分、落ちの付くところ等、非教訓的なところも併せて良いなと思いました!

  • 特に、昔話をもとにしたお伽草紙がとても面白い。
    太宰さんならではの切り口がたまらない。

    太宰は暗い、というイメージを持っている人に、是非読んでもらいたい。

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著者プロフィール

1909年6月、青森県生れ。学生時代から小説の創作を始める。東大仏文科入学を機に上京。在学中に非合法運動に従事するもやがて転向し、以降、本格的な執筆活動を開始する。1935年に「逆行」が第1回芥川賞の次席となり、翌年、第一創作集『晩年』を刊行。1939年に結婚し、「富嶽百景」や「女生徒」、「走れメロス」などを発表。戦後には『斜陽』がベストセラーとなり、流行作家となる。「人間失格」を発表した1948年の6月に、玉川上水で入水自殺。織田作之助、坂口安吾らと共に「新戯作派」「無頼派」と呼ばれた。

「2019年 『太宰治 女性小説セレクション 誰も知らぬ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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