パンドラの匣 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.84
  • (261)
  • (274)
  • (367)
  • (16)
  • (3)
本棚登録 : 2669
レビュー : 279
  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101006116

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 今まで読んだ太宰の本の中で一番好き、明るくて。

  • 食わず嫌いというのは本当にもったいない。

    人間失格を最初に呼んだのがよくなかったよなあ。
    あれで太宰の人と物語によい印象を持たなくなった。

    この文庫本には次の二作が収められている。
    雰囲気が二作とも似ているなあ。
    同じ著者だから当たり前か。笑

    まずは「正義と微笑」
    清々しい青春小説。
    兄と弟の心の通い合い、絆が清々しく素直な筆致で描かれていて、
    読んでいるこっちも気持ちがよい。
    人生を切り開いていこうとする局面にある主人公に元気付けられる。

    続いて「パンドラの匣」
    こちらも清々しい青春小説。
    結核で入院した病院で、主人公の「僕」と患者や看護婦達との交流やほのかな恋が描かれている。
    死の病であったはずの結核病棟での物語とは思えないほど、前向きな物語。暖かい日差しの温度まで感じられるようだ。

    読んでよかったとしみじみ思えた一冊だった。
    太宰、良いねえ。

  • 内容とは違う部分で衝撃を受けました

    なんていうか、暗い雰囲気になります
    そして、読み続けるのが大変だった!

  • ブックオフ、¥300。明るくて可笑しな話。

  • 太宰の青春小説。
    2作ともひどく気分屋で自尊心が強く、そのくせ小心者の少年が主人公だ。若さゆえ、彼らが言葉を紡ぐときそれらは武器になる。
    日記と書簡という形式で進められるこのふたつの作品は、人の一番プライベートなところをこっそり盗み見ているような気持ちにさせた。
    言葉だけが独り歩きしているフレーズがいっぱい出てくる。文脈をとりながら改めて読むと、心にじんわり染みてくる。救いようのない話ばかり書くこの作家が、光の見える最後を書いたパンドラの匣はそれだけでも読む価値があると思わせる。それがまた忘れられない文句になる。

    (20130125)

  • 正義と微笑、面白すぎた!

    森見さんの文体はこの作品あたりから来てるんだなぁとニヤニヤしながら。

    日記形式と書簡形式で2本のお話が収められてます。

    将来に悩んで、不安になって、なんでもない事をシリアスに捉えてみたり、
    他人を否定して決めつけてみたり、
    色々少年は忙しい。けれど過ぎ去った今から見ると、物凄く羨ましくて眩しい。モヤモヤした日々を過ごしてるなら、是非、正義と微笑を。
    太宰面白い!

  • 人間失格は少し暗かったけど、こっちは割りと明るくて楽しかった!
    どんでん返しも良かったし、戦後の人々の思い?も知ることができた。

  • 太宰作品の中でも傑作ですね。「やっとるかい」

  • 日常のささいなことに対する感受性、
    行ったり来たり揺れる心がうまく描かれていて、

    ああこういうことあったなぁ、いや、今もあるな、

    つまりひょっとして、俺はまだ青春なのではなかろうかと
    明るい気持ちにしてくれた一冊。

    奢ることなく、毎日の小さい事に幸せを見いだす。


    正義と微笑では、兄弟の関係が、なんかいいなぁと思った。
    何も言わなくてもわかってくれる兄貴。

    パンドラの匣では、男女の友情みたいなものが、いいなぁと思った。


    「人間には、はじめから理想なんて、ないんだ。あってもそれは、日常生活に即した理想だ。」

    「これからは、単純に、正直に行動しよう。知らない事は、知らないと言おう。出来ない事は、出来ないと言おう。」

    「がんばれよ。」と呼びかけられたら、その好意に感奮して、大声で、「ようしきた!」と答えなければならぬ。

    科学も哲学も、キリスト信仰が基盤。(仮説を信じる気持ち)

  • これも楽しい話でしたo(^▽^)o

全279件中 71 - 80件を表示

著者プロフィール

1909年6月、青森県生れ。学生時代から小説の創作を始める。東大仏文科入学を機に上京。在学中に非合法運動に従事するもやがて転向し、以降、本格的な執筆活動を開始する。1935年に「逆行」が第1回芥川賞の次席となり、翌年、第一創作集『晩年』を刊行。1939年に結婚し、「富嶽百景」や「女生徒」、「走れメロス」などを発表。戦後には『斜陽』がベストセラーとなり、流行作家となる。「人間失格」を発表した1948年の6月に、玉川上水で入水自殺。織田作之助、坂口安吾らと共に「新戯作派」「無頼派」と呼ばれた。

「2019年 『太宰治 女性小説セレクション 誰も知らぬ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

パンドラの匣 (新潮文庫)のその他の作品

パンドラの匣 (青空文庫POD(ポケット版)) オンデマンド (ペーパーバック) パンドラの匣 (青空文庫POD(ポケット版)) 太宰治
パンドラの匣 (青空文庫POD(大活字版)) オンデマンド (ペーパーバック) パンドラの匣 (青空文庫POD(大活字版)) 太宰治

太宰治の作品

ツイートする