きりぎりす (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.84
  • (187)
  • (186)
  • (241)
  • (16)
  • (5)
本棚登録 : 1979
レビュー : 183
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101006130

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 最高傑作の短編集 水仙のしじみの話や日の出前のラストシーンは秀逸ですね 畜犬談もユーモアと哀愁を感じさせるもの

  • 読みやすい。
    また読み返したくなる。

  • 太宰治の中期短編集。表題作のみ再読。

    どの話も実に実に面白く、太宰治の「物語作家」としての才能を存分に感じた。
    よく太宰作品は冒頭が面白い、素晴らしい、と言われる。本当にそうだと思う。どれも平易でありながら、ぐいぐいと読者をひきつける。
    けれど私は、太宰作品は締めこそ天下一品だと思う。甘くなりがちな「おとぎ話」を、「物語」として見事に昇華する手腕は素晴らしい。

    私はそんなに太宰作品を読んでいるわけではないが、もしこの世に物語の神様がいるならば、太宰はその神様に愛された人なのではないかと思う。

  • 人がもつエゴイズムが垣間見える短編集。一方その中に収録される「黄金風景」は人生を再出発する決意が描かれる名作。表題作は生々しくて、「人間失格」とともに読まれてもいいのではないだろうか。「佐渡」は紀行文みたいけれども好きだった。「日の出前」は太宰にしては暗すぎて驚いた。

  • ▼20130801-読了。モチーフにせよ、徹底した人物描写にしろ、太宰の暖かみやそれらを描ききった作家としての包容力が伺える一冊。年代を越えて響く名作だと思います。

  • 心情の描写が巧みである。特に畜犬談は、まさに面白いといえる、天才的な作品だ。

  • 表題作ほか女性の1人称で書かれた短編をメインに全部で14編の作品が収められた新潮文庫です。
    太宰さんの作品は、本当に読みやすいね。
    今回は『畜犬談』という作品が、とても良かったです。
    とても短い作品なので、動物好き(特に犬好き)の人はぜひ読んでみてください♪
    基本的に太宰さんの本は浅田次郎さんと同じで、徹底的な悪人が出てこないのが良いんだよなぁ…。

  • 太宰中期の作品集。
    どうしてこうも女性心理が分かるのか。Aと言ったけど心の底ではB、でも本当はCになってほしいことは知られたくないからやっぱりA…みたいな、あっちへ寄り道、こっちでつまずき、無駄に考え悩みフラフラする様子が見事に描かれている。それでも、登場するどの女性も誠実に生きているので、どれほど面倒くさいことを言ったりやったりしていても、読み進めるのが苦ではない。むしろ読み終わった後、またすぐ読み返したくなる。

  • 皮膚と心・畜犬談はあたたかい。

  • 世の中、騙して騙され、嘘も嘘と思わないで生きることが結局本当なのだろうか? それに耐えるのが生きるということなのだろうか?

全183件中 41 - 50件を表示

著者プロフィール

1909年6月、青森県生れ。学生時代から小説の創作を始める。東大仏文科入学を機に上京。在学中に非合法運動に従事するもやがて転向し、以降、本格的な執筆活動を開始する。1935年に「逆行」が第1回芥川賞の次席となり、翌年、第一創作集『晩年』を刊行。1939年に結婚し、「富嶽百景」や「女生徒」、「走れメロス」などを発表。戦後には『斜陽』がベストセラーとなり、流行作家となる。「人間失格」を発表した1948年の6月に、玉川上水で入水自殺。織田作之助、坂口安吾らと共に「新戯作派」「無頼派」と呼ばれた。

「2019年 『太宰治 女性小説セレクション 誰も知らぬ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

きりぎりす (新潮文庫)のその他の作品

きりぎりす Kindle版 きりぎりす 太宰治
きりぎりす (青空文庫POD(シニア版)) オンデマンド (ペーパーバック) きりぎりす (青空文庫POD(シニア版)) 太宰治
きりぎりす Audible版 きりぎりす 太宰治

太宰治の作品

ツイートする