作家の顔 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (439ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101007021

感想・レビュー・書評

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  • 小林秀雄 「 作家の顔 」 作家論〜批判あり、尊敬あり、友情あり、感傷ありの作家論。打ち消し文や 難解な言葉が多くて 読んでいて 疲れるが、たしかに 面白い。

    作家の実生活から 思想や著作の主題を抽出して 作家論に展開している感じ。

    面白くて 興味を持ったのは 菊池寛、林房雄、イプセン「ヘッダガブラー」、パスカル「パンセ」、チェーホフ、ニーチェ。

    ランボオ、富永太郎、中原中也 の批評は 感傷的。興奮や哀しみの中で一気に書いた感じ

    顔の意味(解説 江藤淳 )
    *顔=心眼に映った精神の相貌
    *他人=自分を映す鏡→作家の顔=小林秀雄自身の顔

    正宗白鳥 との 思想と実生活 論争
    *人間とは何物でもない、作品が総て
    *作家とは人心をむしばむ仕事
    *あらゆる思想は 実生活から生まれる
    *社会秩序とは 実生活が思想に払った犠牲

    チェーホフ論「人生は 海苔巻きみたいなもの〜海苔は 思想とか...文士の好きな物質で出来ていて、人生は こいつにぐるりと巻かれている」

  • 107作家の顔 小林秀雄
    ・小林秀雄による、川端康成や志賀直哉など様々な作家の批評集

  • 中原中也についての章が一番好き。白洲正子『いまなぜ青山次郎なのか』と合わせて読むのがおすすめ。

  • 「彼は詩人というより寧ろ告白者だ」「それは確かに在ったのだ。彼を閉じ込めた得態の知れぬ悲しみが。それをひたすら告白によって汲み尽そうと悩んだが、告白するとは、新しい悲しみを作り出す事に他ならなかったのである」

    『中原中也の思い出』は中也ファン必読。
    同じく収録されている追悼文『死んだ中原』は身悶えするほど胸を締めつけられる。

  • 多分、コレほど力を入れないと作家にはなれんw

  • 中原中也関連だけ読んで、多分そのまま。
    久世光彦さんの中也論が好きなので、何となく、彼の言葉が白々しく見える。
    面白いですが。

  •  
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/4101007020
    ── 小林 秀雄《作家の顔 19610820-19700620-19730915 新潮文庫》カバー印刷・錦明印刷
     

  • ランボオに関する記述が好きだ。人っていうのはそりゃあ恐ろしく理解できない部分を持っている。ボクがボク自身でもあまり理解できない部分を持っていて。なんでさっきまでみんなとカラオケをしてぶっ飛んでバカ騒ぎをしていたのに。バイバイした後。喫茶店でおもむろに。読みかけのランボオを開いているのかと。そこでなぜランボオかと。これは何かの間違いじゃないかと。そう思うときが正直ある。あまり自分を肯定できない瞬間だ。でもこの本には救われた。人々は品物に惚れこむと心の裡に他人にはわからぬ秘密を育て上げるものだ。と。さらにこの秘密は愚かさと共に棲みながらもっとも正しい事情をつかんでいるのを常とする。最後に。人間の心の豊かさとはただただこの秘密の量である。

  • 味わい深い本だった

  • 小林秀雄の作家論集。語られる作家たちに一人でも興味があれば、おすすめ。
    『中原中也の思い出』と『死んだ中原』のために買った人間もここに。
    ただ、収録する評論の選択はやや強引な感も。

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