吾輩は猫である (新潮文庫)

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レビュー : 304
  • Amazon.co.jp ・本 (624ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101010014

感想・レビュー・書評

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  • 登場人物がみんな個性的で楽しい!
    適当やけど物知りな迷亭、真面目にふざけてる寒月くん、芸術肌の東風くん、我を貫き通す独仙、それから頑固で胃弱で少年のような苦沙弥先生。
    奥さんもおさんも子供達もかわいいし、車屋の黒も三毛子もかわいい。
    吾輩の物言いももちろん面白い。
    前半は気軽に読めるけど、後半になってくると段々小難しくなってくる。
    けどまあさらっと読むのが良い。

    解説にも書いてあったけど
    「面白い場面をつなぎ合わせるものとしてのみ筋はある」から、何回でも楽しめると思う。
    また気が向いた時に読みたい。

  • やっとちゃんと読み切ることができた。
    夏目漱石の文体が、読み進めるうちにどんどん変化していって、まるで生き物みたいだなと思った。
    最初と最後では文体がまるで違う。
    中盤からサクサク読めないのはちょっと辛かった。

    猫の視点から見る人間の世界は時々面白く、寂しく、退屈で、平和だ。
    人間がああでもないこうでもないと議論している光景が目に浮かぶ。
    それをなんでもない光景として片付けてしまっても良いのだが、掘り下げると当時の状況がちらちら見えたりする。
    だらだら読むのが丁度良いのかもしれない。

    名前のない猫の意外な末路はうっすら知っていたものの、愛着が湧いた頃にそうなってしまうのだから、寂しさと喪失感が半端無かった。
    呆気なさはとても堪える。
    寂しい。

    また時間を空けて読み直したい。

  • これだけ有名な作品なのに、もう忘れてるって、どういうこと。

  • 秩序のない出鱈目な駄弁。読み説き難く、退屈で辛抱を強いられる。なんと面倒くさかった。
    でも、読了後、やはり、読み切って良かったと感動があった。漱石の本音。人、モノ、現実。あまりにも膨大な情報量。
    例によって、漱石の面白さは、すっきりして終わるのではなく、何かが頭の中に引っかかり続けるんです。
    一読、全部、無駄にさえ見えるが、目を凝らして見ると、無駄なものは何もなくて。

  • 読んだのは何回目かになると思うんだけど、今回が一番良かった。

    さらっと読むと面白いんだけど、「猫になった振り」をして自分のことを卑下して書いている部分は、「そんなことは思ってないくせに・・・」と、ついついうがった見方をしてしまい、鼻に付く。

    後半は『猫』居ないし・・・
    長編過ぎて、もう猫の事なんて忘れてしまったのだろうか・・・

    文書量を300頁くらいに減らして、もっと「猫から見た主人の話」で通せば良かったのに。

    それにしても、よくもまぁ、こんな終わり方でまとめられたものだ。
    途中でラストの終え方を考えていたんだろうな。と思うことも。

    次回読んでも、「今回が一番良かった」と思えますように!

  • 猫を語り手に、主人の苦沙弥先生と周囲の人物たちが語られる小説。時々、猫の世界もえがかれる。
    長編だが、内容でみると短編集に近い。猫を語り手に、様々な場面が展開するが前後の関係性はやや弱い。
    文豪の作品だからと言って、かまえる必要はあまりなく、笑える話がいっぱい。
    ただ、深く読もうとすると、なかなかに鋭い風刺が効いているので、読み応えも充分ありそうな小説。

  • 読むの大変なんだろな~、と覚悟して読み出したら意外におもしろくってスイスイ読めた。
    が、最後100ページぐらいで猫が全然出なくなって、延々主義主張の開陳になると興味なくなっちゃって、急に挫折しそうになったが、ここまで読んだんだから・・・と意地で読み通した感じ。あれか?戦争と平和のラストみたいなものか?
    漱石自身猫設定に飽きたのかなー
    終わり方が幽々白書みたいだった。打ち切りじゃないんだろけど、掲載紙変わったかなんかなのか?
    そもそも最初三毛子とか黒とか出てくるから、もうちょっとそういう猫社会の描写も出てくるのかなあ、と思ってたらあっちゅう間に出番終わって他の猫出て来ず。基本漱石が猫にそんな興味ないんだろな・・・。
    終わり方にも、えええええそんなああああああ(>_<)とびっくらしたし。
    あとこのカバーは、内容読んでこのイラストにしたの??と疑問。三毛子さんかしら・・・

  • なんとも、皮肉の利いた話である。
    内容らしい内容は、ない。同じ舞台、おおむね同じ登場人物で何度でも同じような日々を繰り返す。大体どうしようもないキャラクターばかりである。それを俯瞰して眺め、記述している「猫」は、しかしビールを呑んでみたら案の定酔っぱらい、足を滑らせかめに落ちて死ぬ。
    生意気なことを言い、登場「人物」よりよほど様々なことを考えていた猫は、それでいて死をもありがたい、と感じながら死んでいくのだ。
    この「猫」は、我々の理想を体現している存在に他ならないのではないか。手に入れられない、理想の境地、理想の生活。だからこそわれわれの手に届かないところへとあっさりと身を隠してしまったのだ。
    現代にも通じる問題を、笑い転げながら痛烈に批判しているように感じた。

  • まっ黄色のカバー

    くしゃみ先生の細君にハゲが見つかる話とか面白かったw
    日常を猫の視点から描かれた作品で、
    もしかしたら猫さんたちは、こんな風に人間たちを見ているのかもしれないなぁ〜と思った。

    読んでいて
    どういうこと?どういう意味?
    って難しいところもあったけど、
    まぁだいたいは理解できたからよし!✨
    達成感!✨

  • 何度読んでも面白い。自分の使っている日本語とは思えないほど面白くて感動ですらある。

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著者プロフィール

夏目漱石(なつめ そうせき)
1867年2月9日 - 1916年12月9日
江戸・牛込馬場下(新宿区)生まれの小説家、評論家。本名は「夏目金之助」(なつめ きんのすけ)。1890年、帝国大学文科大学英文科に入学。1895~96年には『坊っちゃん』の舞台となった松山中学校で教鞭を執る。1900年、イギリスに留学。1905年、『吾輩は猫である』を俳句雑誌「ホトトギス」に連載し始め、作家活動を本格的に開始。1907年、朝日新聞社に入社。以降、朝日新聞紙上に『三四郎』『それから』『こころ』などの代表作を連載。日本の文学史に多大な影響を与えており、作品は多くの人に親しまれている。学校教科書でも多数作品が採用されている。

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