- Amazon.co.jp ・本 (624ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101010014
感想・レビュー・書評
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夏目漱石のユーモアに初めて触れる。
常に人間を上から見ていて馬鹿にしている猫目線最高。面白すぎる。この猫と話したい。クシャミ先生も憎めない人だなぁ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
一度は読んでみたくてチャレンジしました。私には少し難しかったですが何日もかかってなんとか読み終わりました。
正直で変わり者な主人がなんとも憎めなくて面白かったです。 -
◆3/7オンライン企画「その相談、あの本なら、こう言うね。F/哲学の劇場」で紹介されています。
https://www.youtube.com/watch?v=1K0qT4_6lEk
本の詳細
https://www.shinchosha.co.jp/book/101001/ -
漱石先生…好き…
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冒頭有名だけど、結末知ってた⁇
登場人物の名称とか超ツボなんですけど〜 -
猫が生意気だけど、かわいい。
このかわいらしさが、わかってくるあたりから面白く読めるようになった。
それまでは、睡魔との闘いだった。 -
いうまでもなく大文豪の処女作にあたる。えんえんとつまらないようなことを繋げている、というのが今の感想。風刺?なのか。
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夏目漱石 「吾輩は猫である」
漱石の文学的テーマ「自己を知る〜自分は何者で、どこから来て、どこに向かっているのか」は強く感じる
猫と主人の二重構造〜内なる自分(名前のない猫=漱石の意識=非社会)と 外から見られる自分(名声のある主人=存在する漱石=社会)〜から自己を探求している
猫は漱石の理想像?
*行きたい所に行って聞きたい話を聞いて〜髭をぴんと立てて悠々と帰るのみである
*理は此方にあるが権力は向こうにある場合〜吾輩は 権力の目をかすめて我理を貫く
*欲をいっても際限ないから〜無名の猫で終わるつもり
日本の文明論(西洋との違い)
*自分以外の状態を変化させて満足を求めるのじゃない
*周囲の境遇は動かせない仮定の下に発達し〜その下に安心を求むる
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明治の時代の空気を感じたいと思い読んでみた。当時の人の日常を猫の視点で描くこの本はボリューム満載、歯ごたえもしっかりあってその欲求を満足させてくれるに十分なものだった。魅力的なキャラクターたちがおもしろおかしくぐだぐだ話をしている。まるで落語のようでもある。ドラマチックな展開などはないが、夏目漱石の人となりが垣間見れる興味深い作品であったと思う。