吾輩は猫である (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (624ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101010014

感想・レビュー・書評

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  • この時代にこういう構成の文章を書いたのは凄いんだろうけど、お話としてはとっても退屈でした……。
    多分、買ってから30年以上経ってる……。
    定価400円だもの。
    しかし、最後はあんな終わり方なんだな。

  • 小説家漱石40歳の処女作。誰もが知ってる名作。明治39年(1906年)作。最後までちゃんと読んだことなかったのであらためて読了。
    飼い猫の目から見た苦沙弥先生のとりとめもない日常から人生の真理をついた問答まで軽妙洒脱に綴られていく。苦沙弥先生は漱石であり、猫は内なる漱石であろう。
    …自分で自分の馬鹿を承知している程尊とく見える事はない。この自覚性馬鹿の前にはあらゆるえらがり屋が悉く頭を下げて恐れ入らねばならぬ...
    …今の人はどうしたら己れの利になるか、損になるかと寝ても醒めても考えつづけだから、勢い探偵泥棒と同じく自覚心が強くならざるを得ない。二六時中キョトキョトコソコソして墓に入るまで一刻の安心も得ないのは今の人の心だ。文明の呪詛だ。馬鹿馬鹿しい...
    しっかりと腹落ちする良質の人生論。さすが漱石。

  • 有名すぎる小説。買ったまま積んでいたので。夏目漱石の処女作ということ。一文がかなり長く、隙間なくぎっちぎちに文章が埋まっているので読みにくいことこの上なし。猫の顛末については知っていたが、そこに至るまでの過程でそれとなく何度となく猫の顛末について示唆するような表現がある。

  • やや冗長ながら、いま読んでみても衝撃的デビュー作だと思う。

  • 面白かった。ストーリーによらず、猫の視点と主人たち愉快な登場人物たちの小噺が本当に面白くて、盛りだくさんで、著者の豊富な知識と表現力の素晴らしさに敬服させられた。

    さすが、お札になるだけの人は違うわ。

    映画や小説などは、どうしてその展開や結末を意識してしまいがちだけど、いま語られているその話そのものが大事であり面白いんだよ、ということの大切さを教えてくれる内容だった。

    まさに今置かれている自分の状況にもっとも欠けている部分の大切さをあらためて教えてくれたと勝手に思っている。

  • 夏目漱石さんの本好きです。
    何か惹かれる物がありますね。
    何か読んでると落ち着きます。


  • もう一度しっかりと読みたい


    吾輩は猫である、名前はまだない

    誰もが知る書き出しから始まる猫視点の
    ストーリー

    どんな猫語りが待っているのか?
    楽しみでならない

  • 夏目漱石の処女小説。

    中学生の時に読んだ記憶が薄っすらと。

    それでも強く印象に残っている一冊。

    今回は猫を飼い始めてから読んでいるため、うちの猫の様子とイメージが被った。

    ほんと猫は気まぐれな生き物。

    猫は気まぐれでわがままなくせに、「人間はわがままである」なんて言ってるからおかしい。

    猫目線で社会の様子、人間関係の様子、猫の気持ちをすごく巧みに表現されており、読んで感心する場面も多かった。

  • 時々クスッと笑ってしまう、そんな面白さがありました。
    吾輩が常に上からの目線で人間を観察・評価していて、それが猫を基準としているから新鮮。洗湯のシーンで、裸の人間に異常さを感じてるところがおまゆうでおかしい。まあ猫には毛があるからね。
    苦沙味先生の奥様の切り返しが時々鋭利でステキ。女が軽いのが仕方ないと責められて、「女の軽いのがいけないと仰るけれども、男の重いんだって好い事はないでしょう」と返すのがあっぱれ笑

  • 「人間失格」に出てきた「我輩は猫である」、これがかなり面白かった!鋭さのあるコメディ。この本を面白いと女に勧めるあたり、葉蔵も捨てたもんじゃない。猫ちゃんどうなるのか…と思いきやまさかのラスト。五人が揃ってあーだこーだ言うところが好き。

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著者プロフィール

1867(慶応3)年、江戸牛込馬場下(現在の新宿区喜久井町)にて誕生。帝国大学英文科卒。松山中学、五高等で英語を教え、英国に留学。帰国後、一高、東大で教鞭をとる。1905(明治38)年、『吾輩は猫である』を発表。翌年、『坊っちゃん』『草枕』など次々と話題作を発表。1907年、新聞社に入社して創作に専念。『三四郎』『それから』『行人』『こころ』等、日本文学史に輝く数々の傑作を著した。最後の大作『明暗』執筆中に胃潰瘍が悪化し永眠。享年50。

「2021年 『夏目漱石大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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