坊っちゃん (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 7931
レビュー : 825
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101010038

感想・レビュー・書評

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  •  先日、夏目 漱石 による「坊っちゃん」を読み終えました。
     たまたま久しぶりに海外出張に出たのですが、漱石も海外留学の時期、かなり精神的に厳しかったということを何となく思い出し、手頃な代表作を今ごろになって手に取ってみました。恥ずかしながら、通読するのは初めてかもしれません。
     しかし、読み通して改めて、「坊ちゃん」とは、見事なタイトルをつけたものだなあと感じ入りました。まさに“坊っちゃん”たる者の所業です。

  • 主人公である坊っちゃんの無鉄砲さが痛快で面白い。田舎の中学校という狭い世界で起きる様々な出来事が、現実的で、それらは現代でも起こりそう。人のズルさや気弱さ、荒々しさは今も昔も変わらないのだなと思った。だから長年親しまれ続ける文学なのかもしれない。赤シャツや狸、うらなりやマドンナ、そして山嵐のような人物は私たちの身の回りにも存在する。そして彼らにどう対応していくかで、自分の立場が変わる。坊っちゃんが自分の正義を貫こうとする姿に熱くなったが、最後は少し寂しい。でも清がいての坊っちゃんなのだなとわかった。

  • 主人公が真っ直ぐで爽快な人間。
    そして、登場人物が時代・世代関わらず、必ずいる人で、背景は昔っぽいのですが、今の人間関係と同じ。
    最後はなぜか、少しウルッときてしまいました。

  • なぜか今更読んでしまった…そこそこ面白かった

  • 漱石に傾倒していた中学生のときに読了。
    普通に面白くて、笑える。
    「こころ」とはまたちがう、恋の話。
    漱石ってなんだかんだ恋愛小説家だから好きなのかも。

  • おもしろくて、少し切ない。
    坊っちゃん、憎めませんな。

  • 竹を割ったように真っ直ぐな主人公の性格と、弁舌が下手くそでありながら心の中ではべらんめえ調でユーモアたっぷりに皮肉る様子が面白く、痛快である。
    『坂の上の雲』を知っていたので、松山という舞台に惹かれたし、日露戦争・クロパトキンを絡めた皮肉もより一層おかしく感じられた。
    また、描写は細かいところは本当に細かく書いてある一方で最後のシーンなどは驚くほど簡潔であり、そういうリズムの良さもあったと思う。
    内容について考えてみると、確かに現代においても赤シャツや野だのように弁舌巧みでずる賢い人は多いし、うらなり君のように気弱で何をされてもやり返さないような人もいる。坊ちゃんや山嵐のような人は少ない。そして大抵、赤シャツのような人物の方が却ってうまくやっているものではないだろうか。私自身、坊ちゃんまでいかなくとも素直さや正直さというのは大切にしたいと考えている方であるが、これから社会人になって大きな組織に入っていけば赤シャツ、というより野だのような気質に流されていくのではないかと不安を覚えた。坊ちゃんを読んで痛快に感じるというのは、そういう事ではないかと思った。

  • 自分がどうありたいか。
    読んでいてずっと考えていた。

    自分がどうありたいか。
    例えば、坊ちゃんのように、竹を割ったように素直に、真っ直ぐな人間に。

    でも、きっとそんなに強くはなく、自信を持てない自分は、もしかしたら赤シャツに近いんじゃないかなんて、こわごわしてみたり。でも、あんな大胆さもなかったりする。

    時間を経て、もう一度、読んで、己を振り返ってみたくなる。

  • そういえば読んだことがなかったような気がして。

    時代背景こそ違うものの今読んでも実に愉快痛快な物語。
    主人公は自分のものさしをあてがって気に入らない世の中のほとんども事物人物に徹底的に文句を言い散らす。彼の立場に立ってみれば、そうだそうだもっとやれ、という気持ちになれる。“いくら月給で買われた身体だって、あいた時間まで学校へ縛りつけて机と睨めっくらをさせるなんて法があるものか。”という件など、月給で雇われた身としては大いに納得できる。
    一方で彼の赴任先の校長や教頭その他教員たちの振る舞いの中にも自分に重ね合わせられる点があるので、これを批判されている気持ちにもなって反省したりもしながら読んだ。

    全体を眺めると勧善懲悪の節もあるものの、主人公を旧来の日本人像、敵対する立場の人物を舶来の思想に染まる新たな日本人像と見做すと、旧来の日本的な倫理観が敗北する様子を描くさびしい物語でもあるようだ。

  • 小説で声を出して笑っちゃうことって、僕にとって至極珍しいのだが笑っちゃったね。でも、話のテーマは至ってシリアス。少年少女よ、心して読むべし。

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著者プロフィール

夏目漱石(なつめ そうせき)
1867年2月9日 - 1916年12月9日
江戸・牛込馬場下(新宿区)生まれの小説家、評論家。本名は「夏目金之助」(なつめ きんのすけ)。1890年、帝国大学文科大学英文科に入学。1895~96年には『坊っちゃん』の舞台となった松山中学校で教鞭を執る。1900年、イギリスに留学。1905年、『吾輩は猫である』を俳句雑誌「ホトトギス」に連載し始め、作家活動を本格的に開始。1907年、朝日新聞社に入社。以降、朝日新聞紙上に『三四郎』『それから』『こころ』などの代表作を連載。日本の文学史に多大な影響を与えており、作品は多くの人に親しまれている。学校教科書でも多数作品が採用されている。

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