三四郎 (新潮文庫)

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レビュー : 491
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101010045

感想・レビュー・書評

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  • 2017.7.26 リビングにて。
    大学の課題。

  • 思わせぶりな態度で三四郎を悩ませ、結局は年上の金持ちと結婚してしまう美禰子が、教会に通っているというところが印象的。「西洋文明の圧迫に苦しむ明治日本」や「恋愛の中にある罪」といった漱石作品を貫くテーマが、教会に通う美禰子に象徴されているような気がする。

  • 夏目漱石を読んで、3作品目。
    相変わらず、言い回しが私には美しく感じました。
    特に広田先生が、夢を語る場面の言葉が好きです。『あなたは詩だと云った。』
    広田先生の雰囲気も、たまらなく好きです。

    一方、奔放な明るさで、法螺すらも愉しくて、
    何だかもうしょうがないなぁって思えてしまう、
    与次郎のキャラクターも魅力的です。

    なぜ与次郎は、広田先生に傾倒しているのだろう。
    まるで正反対だから惹かれるのかも知れないが、
    広田先生が積極的世に出ていく人であれば、
    彼にとっての情熱のようなものになり得ないのではないか、とか。

    割りと世話焼きな与次郎君。
    彼の熱は、自分の裡になく、常に外向きな気がします。
    だからこそ、色々な物事に奔走するのでしょうか。
    私はそんな与次郎が一番愛しく思えちゃいましたが。

    主人公の三四郎は、
    客観的な存在であったように思います。
    中庸に居るような。
    広田先生に近付けば、ある種の静寂さを纏うような。
    与次郎と交われば、ふわりと軽快になるような。
    まだ染められていない、薄い生地みたいな人でした。

  • 淡味に感じるのは時代のせいか

  • 何度か挫折しかかりつつ、浮気しつつ、半年かかってやっと読了しました!! 前半、美彌子が喋り出すまでがどうにも退屈で…(苦笑) でも後半は、ある時は三四郎の鬱鬱とした気持ちに、ある時は美彌子の心と言葉の裏腹さに、共感しながら、ぐぐっときて、時代背景や言葉のとっつきにくさを抜きにして物語の世界に入っていけました。
    夏目漱石の作品は、「こころ」もそうですが、思いの錯綜が切ないですね。 それでいて、湿っぽくない、どこかからりとしたところが余計に哀愁を感じました。
    そしてところどころ、日本語が素敵だなぁ…(-▽-)
    届かない、届けられない想いに身に覚えあり。。

  • 良い。
    さすが、夏目漱石。
    男の女性に対する感情表現が素晴らしい。

  • 相手の女性の思いが想像できず、自分を愚弄したかも知れないと思い詰めてしまう三四郎。教会から出てくる美禰子に別れを告げるシーン。何か青春時代の悩みが凝縮されているようで切ない。

  • 文豪が書いているけれど、
    中身は普通の恋愛小説です。
    いつの時代にも恋愛小説があるんだな。
    人って不思議なものです。
    根っこは変わらないんだろうな。

  • 今年は漱石生誕150年なので、漱石の本が書店で平積みされている。私もなんとなく名作と呼ばれる作品を読んでみたい気分になり、買うに至った。
    前期三部作の中では『それから』だけは読んだことがあったので、まずは三四郎を読んでみる。作品を覆う雰囲気は『坊っちゃん』のそれと近い。三四郎のあふれる若さと、それ故荒削りな生き方。
    夏目漱石は近代日本に「青年」を創り出した作家だと思っているが、三四郎の姿はまさしくそれに見える。

  • 結末を知らずに読み進めたので、三四郎の恋の行方を関心を持ち続けながら興味を切らすことなく読み終えたが、もし知った上で読むと詰まらないと考えたかも。恋愛って多少の図々しさは必要だけど、若い時分にはそう振る舞えない、それに気がつく時分にはそのような悩みに身を置けない年齢になっているというほろ苦さ。それが冒頭の上京での急展開なエピソードに凝縮されていると思わなくもない。昔の移動機関はゆっくりしていたので物語が生まれる余地が大いにありそうですね。
    まぁそれにしても読み味はというと表現が難しくイライラすることしばしば。

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著者プロフィール

夏目漱石(なつめ そうせき)
1867年2月9日 - 1916年12月9日
江戸・牛込馬場下(新宿区)生まれの小説家、評論家。本名は「夏目金之助」(なつめ きんのすけ)。1890年、帝国大学文科大学英文科に入学。1895~96年には『坊っちゃん』の舞台となった松山中学校で教鞭を執る。1900年、イギリスに留学。1905年、『吾輩は猫である』を俳句雑誌「ホトトギス」に連載し始め、作家活動を本格的に開始。1907年、朝日新聞社に入社。以降、朝日新聞紙上に『三四郎』『それから』『こころ』などの代表作を連載。日本の文学史に多大な影響を与えており、作品は多くの人に親しまれている。学校教科書でも多数作品が採用されている。

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