門 (新潮文庫)

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レビュー : 218
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101010069

感想・レビュー・書評

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  • 「それから」からつながる夏目漱石前期三部作の最終作。

    親友の恋人(?)と結ばれた代償に世間の一切から断絶された夫婦の退廃的な日々を描いた作品。
    「三四郎」以来すっかり漱石に魅入られています。
    三部作残りの2作品で見られたような主人公の熱情はほとんどなく、ただただ退廃的で出口のない虚無感が全体を包み込んでいる。

    特に中盤の回想からの流れにはぐっと引きこまれた。
    そして相変わらず漱石の描く女性は本当に魅力的である。
    終盤の展開は物議を醸しているらしいけど。

    全体的に暗い話ですけど、僕は好きですね
    この流れで後期三部作も全部読んでいこうかと思います。

  • 漱石前期三部作の最終作。

    「三四郎」「それから」と比べていささか劣ってしまったかなと。
    解説にも書かれている通り、半ばこじつけ的に「門」を登場させてしまっている所が残念。
    題名を弟子に付けさしたとか…
    漱石の作品に見られる緻密さから、漱石自身の適当感に思わず鼻を鳴らしてしまう。笑

    私は「それから」の代助の世界のパラレルワールドと捉えて読み進めてみた。前半部分は非常に面白く、代助の世界に当てはめるとこんな感じなのかなと考えると、さらに面白味が増す。
    ただやはり後半があれっ…?って感じ。

    ただ、作品自体そこまで長くない作品であり、そこまで内容も難しくないので、読みやすい作品ともいえる。

  • 前期3部作を毎月1冊ずつ。この作品が1番面白かった。春の訪れに嬉々とする御米に、また冬になるよ、と言う宗助。廻るのは冬なんだ、と暗い気持ちになる。
    順序どおり3冊読んで、
    「三四郎」は春
    「それから」は夏
    「門」は秋、冬
    を思わせる作品だった。

  • 2014年12月24日読了。
    読んでなかったの!?ってやつですな。
    古書店にて、昭和54年発行の文庫を買ったので、表紙が違います。解説ももしかしたら違うのかな、柄谷行人さんが書いてました。

  • 【夏目漱石についてのメモ】
    オンラインでは、青空文庫以外にもいろいろある:
     夏目漱石.com 
    http://www.natsumesoseki.com/
     夏目漱石(ja.Wikipedia)
    http://ja.wikipedia.org/wiki/夏目漱石>


    また、研究者のHPなどでは:
     漱石文学・その他の研究 
    http://www2a.biglobe.ne.jp/~kimura/sosekistudy.htm

     山下浩:Edmund Spenser と夏目漱石の書誌学・本文研究
    http://www008.upp.so-net.ne.jp/hybiblio/index.html


     

  • 京都大学時代の友人、安井の事実婚の妻を略奪した宗助は、親告されなかった姦通罪により、徳義のうえで親族から義絶される。その因果で、御米は三回子作りに失敗する。市役所職員として、御米と逼塞して暮らすが、実家の財産の相続に失敗したために年の離れた弟、小六の学資が不足してしまう。弟を、御米との二人きりの寓居に引き取るが、先のあてはない。大家の坂井が、好意から小六を書生に引き取ることを提案するが、なんと坂井の弟は安井のビジネスパートナーであった。彼は、安井から逃げるように参禅するが俗世にしか生きられないことを知る。

  • 20141020読了。
    「それから」を読んでいないため、なぜ宗助と御米がこんなに執着のない暮らしをしているのか、しばらく分からず、途中で挫折しそうになった。
    誰の心にもある門とどう向き合うか、呵責とどう向き合うか、後半は面白かった。

  • 冒頭のごくありふれたサラリーマンの日曜日の描写が、100年以上前の作品とは思えない程に現代と全く同じで面白い。

    「こころ」とは違い、結局なにも起こらずなにも解決しないままに物語は終わってしまうけれど、とにもかくにも寒い冬は過ぎ去り暖かく穏やかな春がやってくる…。

    これからも門は開かれる事もなく、また自ら開く事もなく、いくつかの問題を抱えて、それなりに幸せな人生を送っていくのだろう…。

  • それからのそれから、のようでいてまた違う世界が覗けるような気分

  • これはまぁまぁ。

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著者プロフィール

夏目漱石(なつめ そうせき)
1867年2月9日 - 1916年12月9日
江戸・牛込馬場下(新宿区)生まれの小説家、評論家。本名は「夏目金之助」(なつめ きんのすけ)。1890年、帝国大学文科大学英文科に入学。1895~96年には『坊っちゃん』の舞台となった松山中学校で教鞭を執る。1900年、イギリスに留学。1905年、『吾輩は猫である』を俳句雑誌「ホトトギス」に連載し始め、作家活動を本格的に開始。1907年、朝日新聞社に入社。以降、朝日新聞紙上に『三四郎』『それから』『こころ』などの代表作を連載。日本の文学史に多大な影響を与えており、作品は多くの人に親しまれている。学校教科書でも多数作品が採用されている。

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