明暗 上 (新潮文庫 な 1-7)

  • 新潮社 (1950年5月1日発売)
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本 ・本 (299ページ) / ISBN・EAN: 9784101010076

感想・レビュー・書評

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  • 未完の大作は、漱石が死期を覚ってかどうかは知りようもないが、人間関係の複雑さを凝縮させた作品だ。津田の妻・お延に漱石が与える試練は、彼女に非がない訳ではないが、読んでいて息苦しさを感じる。殊に上巻最後の兄妹喧嘩の真っ只中に分け入っていくお延の描写は、切れ場としても秀逸だ。

  • (1965.11.03読了)(1963.03.31購入)
    (「BOOK」データベースより)
    勤め先の社長夫人の仲立ちで現在の妻お延と結婚し、平凡な毎日を送る津田には、お延と知り合う前に将来を誓い合った清子という女性がいた。ある日突然津田を捨て、自分の友人に嫁いでいった清子が、一人温泉場に滞在していることを知った津田は、秘かに彼女の元へと向かった…。濃密な人間ドラマの中にエゴイズムのゆくすえを描いて、日本近代小説の最高峰となった漱石未完の絶筆。

  • 物語の序盤が全然おもしろくなくて、
    だらだら時間がかかってしまった。

    中盤から一気に面白くなる。
    お延さんが本性現して、
    津田さんがイケメンとわかるあたりから(笑)
    上巻の兄弟の攻防戦とか息つく間もない。
    侮って、すみません。
    漱石さん、面白いです。

  • 上下巻

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著者プロフィール

1867(慶応3)年、江戸牛込馬場下(現在の新宿区喜久井町)にて誕生。帝国大学英文科卒。松山中学、五高等で英語を教え、英国に留学。帰国後、一高、東大で教鞭をとる。1905(明治38)年、『吾輩は猫である』を発表。翌年、『坊っちゃん』『草枕』など次々と話題作を発表。1907年、新聞社に入社して創作に専念。『三四郎』『それから』『行人』『こころ』等、日本文学史に輝く数々の傑作を著した。最後の大作『明暗』執筆中に胃潰瘍が悪化し永眠。享年50。

「2021年 『夏目漱石大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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