- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101010519
感想・レビュー・書評
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恥ずかしながら最近まで『夢十夜』は漱石が実際に見た夢の話だと思っていました…。
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『こころ』が好きな方には、やはり小路幸也『輝子の恋』がおすすめです。
こうだったら救われたのに…。
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先日、私もこんな夢を見ました。(実話です)
自分が本棚になった夢を見ました。
壁に立っていると、みんなが私の顔に本をしまっていきます。
私は本棚だから、しょうがないなと思っています。
できれば本がしまわれた時に
内容までインストールされるといいのにな、とも。
しかしそうはいきませんでした。
そんな夢でした。
本の読みすぎでしょうか…?
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最末の小路幸也 輝子の恋 が素晴らしかった。
星4はこの作品に対しての評価です。
それ以外は星2かなぁ。
自分には合わなかったという意味ですが。 -
7月12日読了。
「こんな夢を見た。」で始まる、現代小説家10名による、漱石の夢十夜インスパイア短編集。
どれも「眠れなくなる」インパクトのある短編ばかり。だが、ラストの小路幸也さんの話に全部持っていかれた。ほんのり漱石風味でもある気がする。 -
夏目漱石の「夢十夜」上梓から100年。同作にインスパイアされた10人の人気作家が、「こんな夢を見た」という有名なフレーズから続く短編を描きました。少し怖いような神秘的なような不思議な短編ばかりで、とても面白かったです。普段敬遠しがちな道尾秀介、あさのあつこの作品が思いがけず心を打ちました。こういう新鮮な気づきがあるからアンソロジーは良い。小路幸也の短編の良かったです。道尾秀介「盲蛾」は、長編「獏の檻」の作中作とのことなので、今後長編も読んでみたいです。