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- 本 ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101011158
感想・レビュー・書評
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P305
97年 泉鏡花 文学賞 受賞作品 -
ここまで気合い入れて放蕩三昧な人もいるんだなあ…という感慨。
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鎌倉のおばさん、とは、著者の祖父、村松梢風の妾である“絹江”
この、絹江の死の報を受け、筆者は叔父とともに、彼女が梢風の死後守ってきた、鎌倉の家を訪れる。
そこは到底人の住めるような家ではなく…
これ、本当に実話なんでしょうか、昭和の文士の火宅ぶり、物凄い。
放蕩三昧、女に生きた梢風。
しかし、それを芸の肥やしと心得ていたか、遊興資金を工面してスーツのポケットに忍ばせておく絹江。
梢風の派手な文士ぶりは、絹江が演出していたのであろうか?
本妻の“そう”は、絹江が表に立つようになって、いつしか影の存在になる。
いかにも昭和、興味深い。
これ、宮尾登美子だったら、“そう”がヒロインの小説になったのかな?などと思いました、なんとなく。 -
現代版「少女地獄」。偽物の人格も、贋物の肖像も、消えてゆく記憶も、ただ美しい。
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2009/3/14購入
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