なで肩の狐 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 152
レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101013251

感想・レビュー・書評

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  • つまらん

  • 花村萬月二作目。そしてまさかの内容がほとんど似ているという事実。狼の領分と非常に酷似した内容。にも関わらず、やっぱり楽しめた。ピラクルはどこ?遥だけが、成長し、人としての温かさを獲得していったわけではない。他でもない木常が、牙を残したままに、温かくなっていったのだ。二面性と言ってしまえばそこまでだが、白黒ハッキリとした分かりやすいものではなくて、だからすごく人間くさくて魅力的なんだと思う。花村萬月、完全にハマりました。

  • 花村満月作品なので、当然エログロバイオレンス要素がてんこ盛り。それがダメなら読めないけど、大丈夫な人は普通に楽しめる。まあそこで評価は分かれるでしょうが。

    とりあえず木常がめっちゃかっこいい。
    セリフや行動が残酷で支離滅裂なのに、なぜかユーモアや独特のセンスがあるし、これは確かにモテるだろなと思う。
    蒼くん、玲子さん、遥ちゃんと脇役も良い。

    笹山もきっと木常が好きだったんだろうね。
    凄く好き、でも絶対に叶わない男に対する愛憎にゾクゾクした。やっぱヤクザものは男と男の愛憎に色気があってこそだわ。

  •  元ヤクザの木常と元力士の蒼の海のキャラが立っている。続編『狼の領分』ははずせない。花村萬月、お決まりの惨たらしい過剰な暴力や、殺人描写をごく自然に書ききるところに好き嫌いが分かれる。

  • 本当に普通な本でした。
    めちゃくちゃ暴力的な話のはずなのに、登場人物たちが愛らしい。
    そこがポイントでした。

    いやー、普通だー。

  • 眠り猫を読んだときにも思ったんですが、主人公にゾクゾクしました。
    木常があまりに手段を選ばないもんだから困りました。手段も選ばないし、目的もえげつない。でも素敵。
    読了まで駆け抜けていった気がしました。好みの一冊。

  • 花村作品にしては、けっこうハッピーエンド的。
    読んでホッとする作品。

    あ、しかしながら、あくまで「花村作品」ですからね。

  • 主人公木常の冷酷無惨極まりない殺し・復讐に目を伏せたくなる場面が多々。

    なのに途中で出てくる人情/愛etc..によってなぜか温かい人情劇を体験したかのような感覚に襲われる。故にハードボイルドな場面が多いにも関わらずスラスラと読めてしまう一冊。

    書評で香山二三郎さんが記していた「虚無的でいてほのぼのとしており、シリアスで生々しい半面、面白おかしい」が全てを表しているように思う。

  • かっこいい。
    花村萬月さんと出会った作品です。

  • ハードボイルドだった。

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著者プロフィール

花村萬月(はなむら まんげつ)
1955年、東京生まれ。1989年、『ゴッド・ブレイス物語』で第2回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。1998年、『皆月』で第19回吉川英治文学新人賞、同年『ゲルマニウムの夜』で第119回芥川賞、2017年、『日蝕えつきる』で第30回柴田錬三郎賞をそれぞれ受賞している。

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