- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101013510
感想・レビュー・書評
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ビブリオバトルチャンプ本('18.4 教員大会)
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6篇の短編集。著者の「リバース&リバース」が面白かったので、他のも読んでみたくなって手に取りました。
「キャンディ・イン・ポケット」がいちばん好みだった。
主人公にはそこまで自分を卑下したり、へりくだらなくても、、、と思ったけれど、そうなってしまう気持ちもわかるから、原田先輩とのやり取りからのくだりは胸が熱くなって泣いた。
他の話も面白かったんだけど、余韻が残るほどはハマらなかったので星3つです。
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感動!とか、おもしろかった!とか、後味悪く怖かった、とか、鮮明な感想をもたせない。ただ、胸にジュワッと何かが残る。作者の奥田さんはどんな意図で、この年代、性別、状況の違う人たちを描いたのだろう…。
母に五ツ星をつけてほしい感情は、自分にもある。バランスとって生きていきたいな〰️、という願望をもつ自分も奥田さんにかかると、闇や穴があるのかな。 -
私はこれから目を逸したくて桜蔭を受験したし、今は舞台の上の推しを追っているのかもしれない。どこまでも日常。痛いほどの日常。フィクションなんだけど、そこにドラマは無くて、ただただ日常。これを書ききれる、言語化しきれる作者さんはすごいなぁ…
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SNSやブログが生活の一部となった現代人の短編。実際あるかもね〜と思いながら読んだ。
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PC上で輝く星(レビュー)だけが、進むべき道を照らしてくれる…。ネットのレビュー、ブログ、SNSなど、評価して評価されながら生きる人々の心を鮮やかに描き出す6編。
物を買うにも、お店の雰囲気も、小説や映画の善し悪しも、今じゃ全てが星次第。そこに自分の考えはないのかと言いつつも、こうやって星を付けてる自分がいる。何とも言えない世の中だが、匿名性が高い分、その評価には本音や真実が含まれていることも確かである。星を数えるのも見つけるのも自分自身である。本作の登場人物のように、自己を失わないことが大切だ。 -
なんだろ?
臭いものの蓋を開けてしまったような
違和感?居心地の悪さ?ザワザワ感?
でも、どの話も 分かる。
黒板に爪たてて キーッて音した感じ。
だけど 全部読んだ。
最後まで読めないパターンかな と思ってたのに
読んでしまった。
そう、読んでしまった…のだ。
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久々のTぬオススメ本。ということで短編集。
う~ん、この本はジャンル付けが難しい。
自分なんかと思っている女子高生の話はちょっとわかるような気もしたけれど、
ジャム作りに没頭する母親にはウザイと思われるのも仕方ないとは思いつつ、それ以上にもう少し母親に優しくできないものかと思ったり。
まだ中学生なのに暴走してしまった女の子が母親になって自分が嫌っていた大人と同じようになっていたことを気づき、
娘と向き合うところなどは良かった。
どうしても人の評価を気にしてしまうとか、ほんとに今どきはそうだよなぁと思わせる話ばかりなのだけど、
どれも微妙に読後感を引きずる感じの本だった。 -
箱庭に評価をつけられるのは私だけ