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- / ISBN・EAN: 9784101015071
感想・レビュー・書評
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高校時代好きだった彼女に渡されて読みました。うーん何を考えて
渡されたのか・・・彼女は「私を理想化しないでね」って言ってました。
今考えれば、なかなかのセリフだなと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
収録内容は以下の通り。
本編(昭和23年11月-24年9月 発表)
山本健吉: 解説
門出をした娘から、良人の不実が許せないので離婚をすると告げられた母が、自身の経験を踏まえつつ娘に宛てた手紙として書かれている。
文体や言い回しが男性のようで、その母の言いたいことを代弁して著者が書いたような印象を受ける。
中間部はくどく感じるところもあるが、初めと終わりに記された大枠が、中間部のどのような点に目を向けてほしいのかを示しているので割と読みやすい。
著者自身が過ごした時代観のうち、よいものを残そうと懸命であるのを受取った。
火野葦平の「沈まぬ太陽」と共通するメッセージを読み取ることができた。
カバーは脇田和。 -
夫婦になるとは?
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なぜか繰り返し読みたくなる作品。
亭主関白然とした革命の志士である夫に仕えた妻が、嫁いだ娘に宛てた手紙形式の小説。
夫が浮気したことに悩む娘に対し、自らの激動の半生を説き伝えることを通じて、夫婦とは何かを描く。
私は決して男尊女卑思想の持ち主ではないが、読むとなぜかホッとする秀作です。
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