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- 本 ・本 (187ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101015187
感想・レビュー・書評
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2冊あり
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私生児として産まれた女性がまた私生児を産む。運命か、血か、性か。
とにかく女と男の「性」のもつ「罪」についての話です。
少し脱線するけど、私は「女」を言い訳にする女が大嫌い。
いや、もしも自分の利益のために「だって女だから」の台詞を使うのであれば多いに結構。
男の前だけひ弱になったりするあれ。その計算高さは快適に生存するために必要だと思うし、野性的で好感がもてる。
でも自分の置かれた不幸な立場や、辛い境遇を女の「性」の責任にするべきじゃない。虫酸が走る。
はっきり言って、女?男?どーでもいいよね。
「男は結局女の母性に勝てないものなのだ。」そーか?
「女は男の庇護を求め安心する。」別に?
私には主役の女性が「負けた」理由はよくわかる。
自分の性別でさえも手段として使えない人に、そんなものに囚われる人に明るい未来が来るわけない。
2009年11月10日 14:27 -
クロス・ジェンダーっぽい作品を見つけたので。レポートにと。
手紙に書かれた言葉の端々から、捨てられた男への怨み、さらにその裏から道を辿らざるを得なかった女性というものの悲哀さが伝わってきた。
女としての「自分」を活かそうと考え抜きながら最後まで歪んだ人生を歩んでしまうのが皮肉。
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