その愛は損か得か (新潮文庫)

  • 新潮社 (1986年6月1日発売)
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本 ・本 / ISBN・EAN: 9784101015453

感想・レビュー・書評

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  • この本が出版されたのは、昭和60年頃。そのころ私は主人公と同世代の20代でした。今はその親世代となっていますが、再び読んでいます。主人公の女性を中心にしたストーリーを通して、愛や結婚について考えさせられます。また、独身当時と比べて、恋愛観、人生観が変わっている自分にも気づきます。
    ストリーは意外な結末となり、何か物足りない気がします。現代版が書かれるとしたら、今の若者にもっと切実に訴えるものが書かれたかもしれません。しかし、今の若者は、こういうシリアスな小説なんか読まないかもしれませんね。
    作品として、著者の人物描写が絶妙だと思います。男性である著者が、女性、それも独身女性の微妙に変化していく心情をどうしてあんなに描き出すことができるのかと不思議に思います。

  • ちょうど退廃的な気分になれる。2年前の失恋のとき、この作家の本をたくさん読んだ。

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