信長を生んだ男 (新潮文庫)

  • 新潮社 (2020年8月28日発売)
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本 ・本 (448ページ) / ISBN・EAN: 9784101016726

作品紹介・あらすじ

兄が猛虎になるなら、己は支える龍となる──。大うつけと蔑まれる信長のなかに、弟信行が見出した比類なき強者の資質と、猛虎の意志。だが真の覇者となるには、何かが決定的に欠けていた。兄の弱さに気づいた信行は、密かに身命を賭けた策に出る。すべては兄のために。信長の正室帰蝶を巻き込んで、信行最後の大勝負が始まった……。定説を覆し、誰も描かなかった歴史の真実を摑む傑作。

感想・レビュー・書評

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  • 信長と弟の確執がこの本では兄弟愛となって話が進む。兄を想う弟の行動が哀しく映る。
    信長を鬼と変えたのは弟。ありえないけどあってもおかしくない話だった。

  • この本、この作者については書きたいことが多くて。まずは作者。とにかく素晴らしい。まず目のつけどころ。このタイトルから何を想像するか?全く分かりませんでした。これは信長の弟の信行が主人公。信長を題材にした小説が多い中、尾張統一前の若き信長の時代で、かつ信行が主人公というものは極めて珍しい。謀反を起こすことになる信行。前半は信長に敵対する信行、後半は必死で支えようとする信行、そんな信行がなぜ謀反を起こすことになったのか。そして最期を前にした信行の決意と覚悟には感動の一言!一気に信行ファンになりました。それにしても霧島兵庫の作品は熱くて面白い。さすがです。もっともっと書きたいことはありますが、歴史小説好きの人には是非オススメの一冊です!

  •  歴史小説というものをほとんど読んだ記憶が無いが、めちゃくちゃハマって一気読みした。そういう書き方ができるのだなぁと感心。信行の信長を思う言動に心打たれる。

  • 織田信行を主人公とした時代小説。
    信長の周囲の人物を主人公にする話はあれこれありますが、これは珍しいんじゃないでしょうか。
    そもそも、主人公が生きているのが織田信長伝としては相当初期の時期で、派手なエピソードが少ないですからね。
    終盤でちょっと強引な展開になりますが、全体的にとても楽しめました。

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著者プロフィール

霧島兵庫

1975年生まれ。主な著作に『甲州赤鬼伝』『信長を生んだ男』『フラウの戦争論』『静かなる太陽』がある。

「2021年 『静かなる太陽』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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