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本 ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784101017532
作品紹介・あらすじ
英国の元底辺中学校に通うぼくの日常は、今日も世界の縮図のよう。摂食障害や薬物依存について考えたり、フリーランスで生きていくための授業。ノンバイナリーな教員。生徒たちが公約を読んで投票するスクール総選挙。声ひとつで人種の垣根を越えるソウル・クイーンな同級生。事件続きの毎日の中で少年は大人の階段を昇っていく。100万人が泣いて笑って感動した親子の成長物語、ついに完結。
感想・レビュー・書評
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ライターの「母ちゃん」みかこさんと地元中学へ進んだ息子さん「僕」
イギリスという異文化圏での学校生活を感性豊かな「僕」の言葉から 今学ぶべき課題を読ませてくれる
「正しさ」が変わり続けるこの世界を生きる君に絶対読んでほしい一冊
ノンバイナリーについての項もあり 「第三の性」性別に規定されない人々 についても学んでいた
イギリスにはイギリスの良さがあるし
きっと日本と同じような問題点もあるだろうし
一概に比べるものではないのだろうけど
社会性の教育は日本より確立されていそう
日本の学校教育って先生たちに負担が多すぎですよね 今年もプールの水のトラブルとか聞くと
外部委託とかできないのか思います
まず学校教育に資金を回してほしいですね
それにしても 息子さんの利発な事 羨ましい限りです -
息子さん、立派になりましたね。そして強くなった。
貧困問題、人種差別、LGBTQなどセンシティブな部分をまざまざと肌で感じる環境で、逞しく成長している姿を誇らしく感じている親心がよく分かります。
親としては自分のようになって欲しくないからといったエゴを押し付けながらも葛藤し、言わずにはいられないといったわだかまりをぶつけ、親は親になり子は大人に近付いていくもの。著者の本を読むと自分の子育てについて、また自身の世間体についても改めて考えさせられるものがある。-
前作は読んだのですが、この本はまだ読めてません(泣)この感想を読んで読みたいなとおもいました!前作は読んだのですが、この本はまだ読めてません(泣)この感想を読んで読みたいなとおもいました!2024/11/21
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うたえながさん
コメントありがとうございます。
あんまり偉そうなことを言える立場には有りませんが、色んな教材が転がっていて、今まで経験したこ...うたえながさん
コメントありがとうございます。
あんまり偉そうなことを言える立場には有りませんが、色んな教材が転がっていて、今まで経験したことのないことや世界観などを学べる。『読書』って良いですよね。
もし読まれる機会があれば是非とも感想をお聞かせ下さい(^^)2024/11/22 -
またまた私の本棚に「いいね」をありがとうございます。
この本一冊目から気になっていたのですが、パート2出てるんですね。
読まねば!またまた私の本棚に「いいね」をありがとうございます。
この本一冊目から気になっていたのですが、パート2出てるんですね。
読まねば!2024/12/10
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前作にはたいそう惹きつけられたのだが、今回もまた、なかなかに面白かった。
不要な廃棄物をルーマニア移民の人たちが漁りにくるところから始まる最初の話だが、のっけからまた深淵な深刻な興味深い話になったものだ。物語として物悲しく、リサイクルを語って生々しく、人種差別を語ってやるせない。
そうした話がその後も次々と散りばめられる。
今回も、以下、感じ入ったり、同意したり、考えさせられたりした記述。
『長い時間 ほんとうに長い時間がかかった でも私は知っている 変化はやってくる 必ずやってくる』P.44 小柄なソウル・クイーンが素敵。『あの子はみんなの中の1人』P.48という彼女の母親も。
『俺のようになるなよ。 この台詞は、ユニバーサルに、そしてタイムレスに、労働者階級の父親が子どもに説教するときの決まり文句に違いない』P.53
『本当は起業なんてしたくないのにそこに追い込まれてしまう自営業者たちだっているのである』P.95
『配偶者は、英国の労働者階級に安定した雇用があり、まじめに働けば生活していけた世代の労働者階級の人なのだった。しかし、ティムの一家は、雇用も生活の安定も奪われた希望なき現代の労働者階級の家庭だ』P.98。
『ノンバイナリーの先生たちは「they」って呼ばれたいんだって』P.59 初めて知ったが、なんとなく言い得て妙だと思った。
『誰かのことをよう考えるっていうのは、その人をリスペクトしてるってことだもんね』P.35
『ラフ(粗雑)とかタフとかってのは、大人になるにつれ身に付く性質だから』P.178
『親は親で好きに生きてくれたほうが、子どもはハッピーだと思うよ』P.219
息子くんは前作でもしっかりしていたが、本当にいい感じに成長しているものだ。 -
ああ、無邪気な響きがする「無知」って何て罪なのでしょう...。
現実目に映るものと違う、私の知らない隠れた世界。色々な国の人が暮らし、色々な立場の人が住む生活の場。当たり前だけど、みんな自分の立場から率直に意見を言う。もちろん主張は大事。それでもそれ以上に、話し合い、譲り合い、思いやることのほうが大事。
息子さんはそれをちゃんと両親や色々な人から、自分とは異なる環境から、自然と学んでいっている。もちろん辛いこともあるだろうけれど。社会も教育の一端なんだなあ。
イギリスの教育が、日本と違う視点で行われていることにも衝撃。能動的な、これからのイギリスを考えられる人になる教育。これが何年も続いて日本人と同じ18歳になったとしても、社会対する関心、考え方が将来違ってくることは否めない。すごいなー。教育に対する考え方が根本違うんだ。 -
イギリスの元底辺中学校に通う息子と母の交流を描いた親子の成長物語第2弾。
前作で素敵な親子の在り方を味わうことができたので、第2弾を待ち望んでいました。
その期待を裏切らず、今回も二人の会話から考えさせられることがたくさんありました。
イギリスならではの文化もありましたが、世界の縮図のようなグローバルな話題に、今の自分も向き合っているのか、自分に問わずにはいられませんでした。
また、思春期真っ只中の「ぼく」の成長ぶりに、うれしさとともに驚きを感じざるを得ませんでした。
我が家の息子15歳、もう少し世界にも目を向けてほしいと思う今日この頃です。 -
「ぼく」は元底辺中学校に通っています。様々な人種や貧困など色々抱えた生徒も多いですが、そんななかで「ぼく」は思慮深く周りをよく見ていて感心します。このような環境がより彼を成長させるのかもしれないけれど、もし小学校と同じように環境の良い
カトリック中学に行ったとしてもきっと「ぼく」は
やはり周りをよく見て考える子に成長しているのではと思います。
家族がよく話し合っているのが素敵です。
今、ロシア、ウクライナの問題、
イスラエル、パレスチナの問題を「ぼく」がどう感じているか知りたいです。 -
「ぼく」の心根に救われる。
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面白かったです。
数年前、第一作を読んで面白かった事を覚えていたので、読んでみましたが、今回も面白く、サラッと読み終えました。
イギリスと日本…いや海外と日本、教育方法がこんなにも違うものか…と。(私の受けた数十年前の教育と比較してますが)これは社会に出た時、すごく役に立ちそうな授業だと驚き、日本も少しは変えていって欲しいと思いました。
中学生で政治を考えている。親が話しているから、子供も普通に、政治が会話の話題としてあがってくる。これは自分が中学生の時には考えられませんでした。
色々と学びの多い本でした。 -
2もおもしろかった!!!
中学生のぼくが見る世の中は、大人が目を逸らしている問題をまっすぐ、純粋に見つめ、問いかけてくる。
私だったらたじたじしちゃうだろうなぁ。
ブレイディさんはぼくの成長に感心しながらも、「子どもだから」とか、そういう気持ちなしに、思っていることを伝えている。こういう親子関係はとても素敵で憧れる。
地元の公立中学校出身の私としては、あのときに色々な家庭の生活を見たことは、大人になってから「社会」を考えるうえで大切な経験になってる。
正直、小学校や中学校から私立に行くのが悪いこととは思わないけれど、その先一生関わることのない人というのは存在する。それが差別意識と言われればそうなのかもしれないけれど、自分の目で見て感じて考えるというのはとても大切なこと。
ぼくの経験は、必ず将来の役に立つし、視野の広い大人になれる。
こういうこと話したくなっちゃうような、真剣に人と社会と向き合うのもたまにはいいよねって思わせてくれる作品。
著者プロフィール
ブレイディみかこの作品






だって 賢くて 良い子で 優しいなんて
そんなの出版したくな...
だって 賢くて 良い子で 優しいなんて
そんなの出版したくなるに決まっている!