ルビンの壺が割れた (新潮文庫)

  • 新潮社 (2020年1月29日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (176ページ) / ISBN・EAN: 9784101017617

作品紹介・あらすじ

「突然のメッセージで驚かれたことと思います。失礼をお許しください」──送信した相手は、かつての恋人。フェイスブックで偶然発見した女性は、大学の演劇部で出会い、二十八年前、結婚を約束した人だった。やがて二人の間でぎこちないやりとりがはじまるが、それは徐々に変容を見せ始め……。先の読めない展開、待ち受ける驚きのラスト。前代未聞の読書体験で話題を呼んだ、衝撃の問題作!

感想・レビュー・書評

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  • 二人のFacebookによるメッセージでのやり取りから成る短いお話。皆様、是非とも中身を読んで確かめていただきたいです。こちら、久しく出会わなかったどんでん返し系。感想聞きたい系です。
    作者の術中に上手く丸め込まれて、転がされた感じ。そして、中盤から終盤にかけての薄気味悪さったらもーね。やめていただきたい。読んでて嫌にになっちゃう。後々になって、ようやく口調やらメールの頻度やらのやり取りの双方の加減に納得。「きゃー〜ー〜」ってなりましたよ。作者が書き出す文章によって、心理をコントロールされた感覚でした。
    こちらでの評価は低いようですが、時間潰しには最適なページ数で内容もコンパクトに纏まっていて散らばらないので、サクッと読めます。すごい作品に巡り会えたなとちょっとニタニタしながらこれ書いてます。

  • うわーーーーー、気持ち悪いやり取りを見せられたなーーーー!!!
    ダラダラとよくもここまでやり取りを続けたな!(笑)
    そう思わせてくれてありがとう!!
    最初の雰囲気からだいぶ変わってきて、ん?ちょっと気持ち悪いよ?と思いながら読み進めると、真相がみえてきまーす!
    決してページをペラペラ捲ってはいけませんよ!!!

  • こ、これは(今更ながら)ヤバい作品に出逢ってしまった。そして、もう知ってしまったからには『二度読みできない』じゃないか!!(笑)

    本作『ルビンの壺が割れた』は、とある二人の男女がfacebookを通してメッセージを30年振りにやり取りする形式で、今までに読んだことのない類の作品でした。

    物語とは言え、なんとなく人様のメッセージのやり取りを覗き見している自分(読者)に嫌悪感を抱くような感覚を携えつつ、結末へ近づくに連れて、その嫌悪感は最後の一行に帰着する。いやはや、ミステリでもホラーでも恋愛の枠にも収まり切れない鳥肌ものでした。

    こんな100数ページでゾワっとしたのは初体験(笑)

    • TTさん
      書店で見かけるあの薄い本面白いんですね
      購入してみます!ありがとうございます
      書店で見かけるあの薄い本面白いんですね
      購入してみます!ありがとうございます
      2023/04/30
    • マメムさん
      なんなんさん、こんばんは。コメントありがとうございます♪
      私はブックオフにて100円でゲットして、スタバでバニラクリームフラペチーノ、ソイミ...
      なんなんさん、こんばんは。コメントありがとうございます♪
      私はブックオフにて100円でゲットして、スタバでバニラクリームフラペチーノ、ソイミルク変更、チョコチップ追加のアフタヌーンティーを楽しみながら鳥肌立ててました(笑)

      是非、積読のお供に♪
      2023/04/30
    • マメムさん
      tanさん、コメントありがとうございます。
      ハードル上げるつもりは全くございませんが、コスパは良いと思います!!
      tanさん、コメントありがとうございます。
      ハードル上げるつもりは全くございませんが、コスパは良いと思います!!
      2023/05/01
  • フェイスブックで繋がったのは、二十八年前に結婚を約束した二人。
    大学での思い出話や相手への思いなどをやりとりしていたのだが、、、

    昔懐かしい人をSNS上で見つけ、ついつい連絡を取りたくなって、、、というだけでは説明がつかないような、丁寧な文面にどこか粘っこいものを感じながら、2人のやり取りを追っていくと
    あれよあれよと言う間に、、、えっっ!!なんですとっっ!!
    私はいったい、何を見せられたんだ!?
    それぞれの立場になって読んでいたのに、急に突き放されたような。いや!こちらが突き放したような気分。
    でも、やり取りを頭の中でもう一度なぞってしまう。

    あかん! みんな無茶苦茶やわ!!

  • ページ数も少ないのもあって、一気読み!
    Facebookのメッセージのやり取りだけなんやけど、何年ものやりとりやねんな。
    何かはじめは、結婚式当日に花嫁に逃げられた不幸な新郎の何十年後かと思ったけど…
    確かに、何十年後に逃げらた花嫁をFacebookで発見した訳やけど…
    後半、凄い真実が分かっていくんやけど…

    …逃げた花嫁さん!(今はあばちゃんやけど)こんな奴と長々やり取りするか?…
    こんなん、速攻ブロックだけやなく、Facebook自体閉鎖や!
    身の危険感じんのか???

    ってぐらい後半、大どんでん返しというか、急展開で色々な事実が分かる。
    Facebookのメッセージ内容が、どんどん、ドロドロになる…
    少し、急展開過ぎな気もするけど、なかなか面白かった〜!

  • 最初は結婚式当日に新婦に逃れた男の悲しい話かと思ったら、最後の最後に騙されました。
    こんな結末になるとは予想を裏切れました。
    どのジャンルか分類できない話で面白かった。

  • なんということでしょう!
    あーもーなんなの!

  • パソコンでFacebookのメッセージで構成された新書簡体小説。新奇ですね。朝井リョウさんの何者で、SNSでストーリーの裏側を描いて新しいなあと思っていたけど。これらも又古くなっていくのかしら。
    過去、恋人だった男女が、30年を経て、男性からの一通のメッセージから物語が始まります。
    一通目は、懐かしさのメッセージなのだけど、充分気持ち悪い。三通目から往復書簡になるのだけど、ぬかるみにズルズル入る不安定感。しかも、テンポが良い悪寒。カードゲームで相手より強いカードを出していく感じ。
    書店さんのどんでん返しアピールはもう少し遠慮がちにして欲しいな。身構えて読んでしまうから楽しさが減ってしまう。
    それにしても、タイトル良いですねえ。あの、心理学の図形ですよね。割れちゃいますよ。

    • aoi-soraさん
      おびさん、土瓶さん、こんばんは。
      この本、とても読みたいと思いながら、未読です。
      やはり、面白いんですね!

      そして、八重洲ブックセ...
      おびさん、土瓶さん、こんばんは。
      この本、とても読みたいと思いながら、未読です。
      やはり、面白いんですね!

      そして、八重洲ブックセンター。
      本当に淋しい〜(⁠T⁠T⁠)
      今年の春には、神保町の三省堂書店が、「いったん、しおりを挟みます」
      という形で閉店したのも、とても淋しくて。
      とても思い出のある書店なので、閉店する数日前に駆け込んだの!
      2022/09/13
    • 土瓶さん
      「しおりを挟みます」
      書店らしいオシャレな言い方で、しかも復活もありうるような期待も持たせてくれる素敵さですね。
      「しおりを挟みます」
      書店らしいオシャレな言い方で、しかも復活もありうるような期待も持たせてくれる素敵さですね。
      2022/09/13
    • おびのりさん
      こんばんは。

      ほんと、栞を挟んでこその読書ですよ。
      昔は、本買うと匂い確認してたわ。
      なんかのフェチかしら?
      そして、今は、栞から、付箋に...
      こんばんは。

      ほんと、栞を挟んでこその読書ですよ。
      昔は、本買うと匂い確認してたわ。
      なんかのフェチかしら?
      そして、今は、栞から、付箋になりました。味気ないけど、読んだ行まで示せるから便利です。
      2022/09/14
  • タイトルとレビューから気になっていた作品。
    この作品かなりヤバそうだ。
    黒と黄色の配色の表紙がこの作品のヤバさを物語っている。
    黒と黄色って毒のある虫とか虎とか危険な生き物に多いから、これは著者からの警告なのか。怖いもの見たさで読んでみた。

     最初から最後まで男女のSNSでの往復書簡のようなメールのやり取りなんだけど、どこか不気味さのあるやり取りに、あれっ?何か変だぞとすぐに違和感がわいてくる。
    中盤から終盤にかけて徐々に真実が明らかになっていくのだけど出るわ出るわ人間の闇の部分が。
    普段視ようと思ってもなかなか見れない部分が。壺にちょっとずつ亀裂が?
    しかも登場人物みんなヤバい。これでは人間不信に陥ってしまう。
    人間の二面性、表の顔と裏の顔、次々にひっくり返される登場人物のイメージが面白くもあり恐ろしかった。
    最後に出てきた真相、これは無理だ!怖すぎる。想像を超えている。鳥肌が収まらない。
    最後の1ページの1文、これで完全にルビンの壺は割れたね。
    何が原因で主人公水谷をそうさせてしまったのか?やはり叔父との一件か?それとも「不幸の神」にそそのかされたのか?
    読後感はなんとなく『おいしいご飯が食べれますように』に近いかもしれないけど気持ち悪さでは本作が格段に上かな。

    表紙の割れた『ルビンの壺』、二人の横顔、タイトルの付け方実に巧い。少ないページ数にぎっしり詰まったタイトルの意味。
    170ページくらいの短い話でちょうど良かった。長編だと断念してたかも。
    モヤモヤ、ゾワゾワして今日はあまり寝れそうにない。

    • rain さん
      こんにちは♪
      モジャモジャさんの感想を読んで
      この本 とっても読みたくなりました!
      最近読んだ後にモヤッとする本の
      おもしろさが少しわかって...
      こんにちは♪
      モジャモジャさんの感想を読んで
      この本 とっても読みたくなりました!
      最近読んだ後にモヤッとする本の
      おもしろさが少しわかってきました
      2025/10/02
  • 156ページの間に感情がこんなにドッカン、ドッカン噴出する経験はあまりない。大学の演劇部の先輩の水谷と後輩の未帆子。互いに愛し合い結婚前夜に未帆子が失踪する。理由は何なんだ?その30年後に水谷と未帆子のFacebookでの交流が始まる。2人の出会いや演劇の話し。いい話だなぁ~。次、水谷の許嫁、未帆子のソープランド、雲行きが怪しい~。次、水谷のヤバイ性癖と未帆子の性生活、うぇーん。次、水谷の復讐、未帆子の通報。ヤバイ・・・次、動悸、吐き気、寒気、でも、この本はスタンディングオベーションに値しますよ。⑤

    評価は2極化しているんだね、何故だろう?

  • 書簡スタイルで進む小説は好きなので、ワクワクしながら読めました。ラストに向けて徐々に過去の真相が明らかになってきます。
    200ページ弱で薄めなので、あっという間に読めます。
    ラスト一文で「こういうことか!」
    面白かったです。

  • 結構短いお話でサクッと読めた。
    2人の男女のSNSのやり取りを描いた話で最初こそ今までの人生を語り合う話なのかなと思ったらまさかのとんでもなくヤバいやり取りだったとは...。
    Facebookは知っているのにPCの使い方を知らないのかや彼女の住所を知ろうとするのかなどの伏線が徐々に最後に向けて回収されていくところが鳥肌すら覚えてしまいました。
    登場人物たちはほとんど同情できずドロドロとした関係性で生々しく感じた。男の方がナヨナヨと自分の人生を振り返って、それに女の方が実はこうだったというやり取りが中心であるが徐々に過去に何があったのかがそしてこの2人の秘密が明らかになっていくのがとても面白かった。
    最後の最後で明らかになる真相がとても恐ろしかった。まさか、男の方が犯罪者で自分を破滅させた人間を襲おうとしているという真相。そしてその彼に対して女が浴びせた一言で鳥肌がたった。読後感は今までにない感覚で面白かったです。ぜひ読んでみてください!

  • 短いのでサクッと読めるし、ラストもおぉーとはなった。
    でも、これならその前の展開は割となんでもよくて、積み重ねてきての伏線回収とかはないんだなーと思った。
    どんでん返しで有名だけど、どんでん返しというか急転直下。

  • ストレスレスで最後にどんでん返しもあって面白かった。最近、よく聞くストーカーがらみの事件の犯人が、自分の正当性を弁護することはよくある。
    プライドが高く傷ついたことがないか、傷つくことから逃げていた人間に多い傾向だと思う。

  • お、おお〜これはまた変わり種の作品だ

    覆面作家さんなんだね〜けっこうフォロワーさんでも読んでた人がいたので、本屋でどれどれ?と探したら 文庫が薄いっ!!これは即買いやで!と買ってきた
    結果、面白かった!

    けっこうグイグイ読ませるね〜2人のやりとりだから、次どう返信するの?と気になって夜中なのに一気に読んでしまった
    まさかこんな展開になるとは思っていなかったし、最後の行が潔い!ズバッと!
    もっと大きな字でもゾワッとしたかもな〜と思った

    賛否両論なんだね〜まぁどんな作品でもそうなのかもしれないけど読む人によっては
      色んな人のレビューを読んでみて、それでも読みたい方はぜひぜひ!

  • 今までにない読書体験。2人のメッセージのやりとりのみで完結していきます。切り取り方で2人に対する印象が変わるなあ、一部分で人を判断するのは良くないなあ、と思っていた中で気づく、タイトルの”ルビンの壺”。なるほどねえええ。短くて読みやすいので読書休憩にオススメです。次は長編読もうかな。


  • 出だしはまるで宮本輝さんの『錦繡』のように慎みのある中年男女のやり取り(こちらはメッセージですが)のように見えて、こういう結末?ってきっと誰もが思うと思う。

    ミステリーとはちょっと違うかなと、どっちかと言うとイヤミスなんだろうと思います。
    これ与えられた情報から結末を読み取ることはできないだろうと思う。
    結末がいきなりでほっぽりだされたような茫然とした気持ちで終わってしまう。

    そして登場人物誰も好きになれない系でした。

    この作品の肝は最後の一文らしいのですが、
    この一文でこの人物のことも嫌悪しかなくなってしまったし、
    言葉遣いって大切だなと思わせられた。

    ツイッターののりならありなのかもしれないけれど、
    基本的に品のない人間は嫌いです。

    この最後の一文でこういう言い方をして相手にダメージを与えようとすることが作者が読者に見せたいものなのだとしたら、うーん、そうですかって感じを受けてしまうんですよね。

    でも、『ルビンの壺が割れた』というタイトルはいいなと思います。
    すべてこの世に起きることは見方次第で個々にとって違う形をしている。
    それがルビンの壺かなと思う。
    自分にとってどういう風に見えているかと同じように大切なのは他人にはどう見えているのか。
    それもわきまえられる人間かどうかで物事の理解の深さも違ってくるんじゃないかなと思うのです。
    たとえばビジネスであればそれが出来ないと話にならないかなと。
    良いタイトルです。

    • そーごさん
      まんま自分の気持ちを代弁してくれるかのような感想でした
      まんま自分の気持ちを代弁してくれるかのような感想でした
      2022/03/30
    • stardancerさん
      コメントありがとうございました✨人気作品だと思うのですが、つい辛口になってしまいました。
      コメントありがとうございました✨人気作品だと思うのですが、つい辛口になってしまいました。
      2022/06/06
  • 「人間はもう少しマトモだと信じたい」

    感想としてはタイトルの通り。
    個人的には湊かなえ先生の「告白」の読後感に近かった気がする。装丁に始まり、書き出しからかなり不穏な雰囲気を感じた。そしてラスト、嫌な感じが極まってバンと終わる。

    道具立てはSNSとか現代的だけど、描いてるのは人間の業とか、歪な嗜好とか、個と社会の軋轢とか、何だか「文学的」な感じだった。
    それを暗いテイストで煮しめたような作品だったと思う。

  • 「書簡体小説」を手紙ではなく、フェイスブックのメッセージのやり取りで行うという現代的な手法に興味を惹かれながら、読み進め、読み終わり一言

    賛否両論のレビューがあるのも頷けました。

    この小説は、タイトル通り、『ルビンの壺』であり、巻末の付記にも出てくる『万華鏡のような作品』でありました。

    だから、ここからは私の万華鏡に見えたものです。

    最後の一文 印象に残りますし、分からないこともないですが、いただけません。

    そんな思いにさせてくれた作者の意図かもしれませんが・・・

    又、男性も女性もどっちもどっちだと感じました。
    人は表裏、明暗、陰陽、正悪と二元論で語りたくなりますが・・・
    人って、それこそ万華鏡の如く、渾然となっているものでは?って思います。

    犯罪について、風俗で働く事について、愛について、色々と考えさせられました。
    裏切りって何なんでしょうか?

    こんな思いも作品を読めばこそです。

    作品云々よりも、作品によって何を感じ、何を考えたかが、大切だと思いました。

    うろ覚えですが、宮部みゆき先生が、何かのインタビューか、取材かで、作品を生み出すのは、作者ですが、その後は読者のものです。その物語に何を感じ、何を考えるかは、読者一人一人の自由です。だから、自分の作品にはコメントしませんという様な事を仰っていました。

    又、長編を書くよりも短編を書く方が遥かに難しいとも・・・

    そんな事を思い出しながら、読むことが出来たこの小説も良作でした。

  • 【壺と人が向き合った横顔の両方を同時に見る事ができない】
    ルビンの壺とは切り替えてみることによって見え方が変わるだまし絵のことである。本作でも、同じ過去の事象に対し、主人公の男と女では捉え方が異なる場面が複数回登場する。序盤はどことなく違和感が漂いながらも昔を懐かしむように2人はDMのやり取りを続けるが、終盤は堰を切ったかのようにお互いの感情をぶちまけ、ラストはとどめを刺す一言で物語を締めくくる。本の帯の「日本一の大どんでん返し」はオーバーな表現な気がするが、この類の小説をサクッと読みたい方にはおすすめ。

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