飛ぶ夢をしばらく見ない (新潮文庫 や 28-3)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 284
感想 : 42
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  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101018133

感想・レビュー・書評

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  • 70点!
    少し特殊な内容だった。病院で出会った老婆がどんどん若返り…。これは、さくらんぼシンドロームじゃないか!もしくはベンジャミンバトン!!それにしても、やりすぎでしょ~(・_・;)5歳くらいの子供になってまで…。この本のテーマはなんだろう?さらっと読めるのに、読み込めば色んな解釈ができそうな奥深さを感じた。いろんな詩を読みたくなった。

  • 山田太一。
    不思議な出来事にひょっくり遭遇、最初は良いものの次第に現実と夢との区別がつかなくなってくる、現実面での破滅を迎える、というパターン
    ただ今回はひたすら傾倒していって歯止めが効かなかったな、若い女の魅力よ、みるみる若返る女なんて

    北陸と東北

  • 山田太一は言語で人間の実験をしてるらしい

  • これだけ荒唐無稽な話が好きだ。

    本書の主人公田浦は中年という人生の折り返し地点にたって、はじめて本当に愛すべき女性に出会う。

    山田太一氏といえば数々の名作があるが、
    私がこの本に出会ったのは、偶然・・・

    新潮社の本は独特の紙触りと質感が好きで、それだけでもひいきにしていた時期がありました。
    この本を手にとったのは、題名に惹かれたことがすべてです。

    題名の意味がよくわからない。。
    そこが山田太一氏の作品との出会いでした。

    主人公の男性、田浦は、中年の男性、右足の骨折で入院した病院で衝立越しに1人の女性と出会う。

    しばらくして、その彼女と再会をするが、彼女には驚くべき変化が・・・

    精神的にではなく、肉体的に、外形的にどんどん若くなっていく・・

    男性は、もちろん、年を重ねていくことになる。。

    女性は、最終的には子供と言っていいところまで行く。

    しかし、2人は愛し合っているため、そんなことにひるんでいない。


    2人の関係は読んでいての日現実感をあまり感じず、何とも読後感がいい。

    そしてラストのシーンは、何とも切なく、何とも暖かく・・・

    今まで体験したことのない小説の世界観が私は好きな作品です。



  • 2018.6.25-147

  • 2018年3月11日読了。
    2018年60冊目。

  • 山田太一(シナリオライター)の名前と不思議な題にひかれて購入。しかし・・・。
    面白くないわけでは有りません。読んでる最中は結構入り込めるのです。最後に幼児に帰った女性が一人で去っていくラストシーンもなかなかです。しかし、読後は・・・
    結局著者が何を言いたかったのか、どうも理解できません。
    やはり、私は愛の物語と言うのは苦手なようです。

  • どんどん若返っていく相手と体を重ねるという背徳。

  • 病院で偶然隣に居合わせた女性、彼女がどんどん若返り、性にものめりこんでいく中年男性。ストーリーも面白く、一気に引き込まれる。さすが山田太一さん。タイトルは知っていたから、ドラマか映画になったこともあるのかと思う。

  • 山田太一ファンタジー三部作の初作品らしい。タイトルがラノベっぽいと思ったら、中身も昭和ラノベ。設定は当時にしては斬新だったのかもしれない。若返っていく愛人に対する中年男のエロスはよくわかった。

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著者プロフィール

1934年、東京生まれ。大学卒業後、松竹入社、助監督を務める。独立後、数々のTVドラマ脚本を執筆。作品に「岸辺のアルバム」「ふぞろいの林檎たち」他。88年、小説『異人たちとの夏』で山本周五郎賞を受賞。

「2019年 『絶望書店』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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