遠くの声を捜して (新潮文庫)

著者 : 山田太一
  • 新潮社 (1992年11月発売)
3.59
  • (7)
  • (6)
  • (13)
  • (3)
  • (0)
  • 本棚登録 :98
  • レビュー :11
  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101018195

遠くの声を捜して (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 再読。
    河合隼雄先生の本に山田氏との対談が載っており興味をもち読んだ。
    著者はとにかく変な物語を書こうと思った。それに対し河合先生は主人公が体験したこようなことが実際に身に起こると本当にそのような現象が自身に起こることがあると記述されていたからだ。
    再読の今回の方が怖いと感じた。
    ひょっとすると運命の歯車が狂えば誰の身の上にも起こる可能性はある。それを体験した以上、それをなかったことにはできない。
    自分はごく普通であることを心の底から願いながらどこかから聞こえてくる女の声と現象に反応する。

    若さゆえの願望、欲望、虚栄心から起こった行動が、その体験の後では「ごくふつうでありたい」と急転直下な「正常」への願望はまるで老境。まるで浦島太郎にも似た悲しさ。読者数が少なくて意外。

  • 不思議な作品です。ついに主人公ともいえる女性は姿を現しませんでした(ネタばれですね)。
    解説を読むと「愛の形」といった言葉が出てきます。でも私には判りませんでした。いったいこの作品で何が言いたかったのだろう。
    声の女性は何か不幸を抱えているようです。しかし、だからといって恒夫を引きずりまわすのが許される事でもなく、まして愛の形とも思えません。ただの我が儘。そう考えてしまえば、この作品は。。。。どうも、納得できませんでした。
    ただ、どこか不思議な魅力を抱えていることも確かなのですが。

  • 図書館本

  • 霊なのか自分の声なのか、作者は何をヒントに着想したのか。リアルだった。また、主人公のアメリカでの生活の描写が、何となく村上春樹の作品の感じがした。2015.6.27

  • 山田太一さんが本も出していたと知らなかった。この本も、あげます、のとこからうちに来たと思うけど、いいものに出会えた。是非他の作品も読んでみたい。本作品はSFチックな恋愛?っぽい感情が描かれてる。何かわからないから人は心惹かれる。平成四年の作品だが、あまり古さを感じなかった。

  • 1985年刊の飛ぶ夢をしばらく見ない、1987年刊の異人たちとの夏、1989年刊の本作、遠くの声を探しては、ファンタジー三部作と言うらしい。前二作より、まとまりの悪い話のように思いましたが、インパクトは、大きかったです。声の人物ってホントにいるの?。心の中の声じゃないの?と考えてしまいます。少し怖さも感じて、心に残るお話です。

  • 河合隼雄さんの書評で薦めていたので読んでみた。

  • 河合隼雄の本で紹介されていたのですが,
    よく分かりませんでした。

  • 「異人たちとの夏」に続いて読んでみた本です。
    悪くもなく良くもなく、という無難な仕上がりでした。

    とっつきやすく、脚本家「山田ワールド」を知るには、この本がオススメです。

全11件中 1 - 10件を表示

遠くの声を捜して (新潮文庫)のその他の作品

遠くの声を捜して 単行本 遠くの声を捜して 山田太一

山田太一の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
村上 春樹
フランツ・カフカ
有効な右矢印 無効な右矢印

遠くの声を捜して (新潮文庫)はこんな本です

遠くの声を捜して (新潮文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする