哲学ノート (新潮文庫 み 5-2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101019024

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  • (2000.08.17読了)(1999.08.24購入)
    *本の表紙より*
    『危機意識の哲学的解明』『世界観構成の理論』『倫理と人間』『歴史的意識と神話的意識』『道徳の理念』『指導者論』など13篇。わが国歴史哲学の開拓者であり、卓越した社会評論家でもあった著者は、現実の問題の中に探り入ってそこから哲学的概念を構成し、これによって現実を照射することを願い、1930年代の基本的問題であった危機と危機意識の問題に哲学的光をあてんとしている。

    【目次】

    新しき知性
    伝統論
    天才論
    指導者論
    道徳の理念
    倫理と人間
    時務の論理
    批評の生理と病理
    レトリックの精神
    イデオロギーとパトロギー
    歴史的意識と神話的意識
    危機意識の哲学的解明
    世界観構成の理論

  • 1984.11.21

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著者プロフィール

明治三十(一八九七)年兵庫県生まれ。京都帝国大学で西田幾多郎、波多野精一、ハイデルベルク大学でリッケルト、マールブルク大学でハイデガーの教えを受ける。大正十五(一九二六)年三高講師を経て、昭和二(一九二七)年法政大学教授。翌年、羽仁五郎と「新興科学の旗のもとに」を発刊、同年の「唯物史観と現代の意識」は社会主義と哲学の結合について知識人に大きな影響を与えた。昭和五(一九三〇)年共産党に資金を提供した容疑で治安維持法違反で検挙、入獄中に教職を失い著作活動に入る。以後マルクス主義から一定の距離を保ち、実在主義と西田哲学への関心を示す。昭和十三(一九三八)年には近衛文麿のブレーンとして結成された昭和研究会に参加、体制内抵抗の道を摸索したが挫折。昭和二〇(一九四五)年三月、再度、治安維持法違反容疑で投獄、九月獄死。未完の遺稿に「親鸞」がある。主著に「パスカルに於ける人間の研究」「歴史哲学」「構想力の論理」(全二巻)「人生論ノート」のほか、「三木清全集」(全二〇巻、岩波書店)がある

「2022年 『三木清 戦間期時事論集 希望と相克』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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