- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101019246
感想・レビュー・書評
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挫折…、面白いはずなのに読了できなかった。
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器用ですな、この人は。時代物をやると宮部みゆきに近いテイストを感じる。
人情話と怪異譚に歴史ものの風味を添えた一品。飛行機内で気楽に読むにはちょうど良かった。 -
浅田次郎を読んだのは初めて。語り口が滑らかなのに驚いた。
ろくでもない「神」が出てくるなんて、「荒唐無稽」のレッテルを貼られておかしくないのに、何の疑問もなくストーリーに入っていけるのは、これら「ろくでもない神々」に何故か「人情」を持たせてしまえる主人公、彦四郎の人物故なのか。
彦四郎の生き様に「日本人の忘れもの」が描かれている。 -
幕末の神様もの、ファンタジー、幕末の空気感が細かく描写されているので幕末史好きには特におすすめ、やっぱり最後は泣かせる
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幕末の動乱の中、御徒士で、代々将軍の影武者約となる役を仰せつかる別所家の出戻り婿である主人公、彦四郎が3人の憑神に取り憑かれる話だが、根底は江戸の時代とともに滅ぶ武士の潔さがテーマで、最後は死神が死地に追いやるのだが、勝安房守海舟も無駄な死と評している主人公の酔狂に元妻の八重も含め、賛同しているところに納得がいかない。
3人の憑神のキャラクターや榎本武揚など実在の人物との絡みなど見どころもあり飽きずに読めました。
個人的には明治の世に乗り遅れたラストサムライよりは時代を読み行動できる主人公を求めたいところです。 -
小説新潮2004年9月号〜2005年5月号連載のものを2005年9月新潮社から刊行。貧乏神、疫病神、死神に憑かれる彦四郎を幕末動乱の時代に合わせて語って行くのが面白い。
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最初から怒涛の展開でありながらも、
人情交えて江戸後期の江戸の様子を見させてくれる話。
貧乏神・疫病神・死神がなんとも良いんだな。
人物の書き分けも素晴らしいんだな。
でも、彦四郎の最後って
“ラスト・サムライ”なんだよなーと考えながらも、
武士って本当は悲しいもので、
武士でない自分にゃわからない生き方だよなーと、
ヘンに納得してしまいました。 -
浅田節でサクサク笑いながら読み進めた。
内容も面白かった~! -
貧乏神、疫病神、死神の三巡稲荷に憑かれた御家人が将軍の影武者として死に場所を見つける