巡査たちに敬礼を (新潮文庫)

  • 新潮社 (2024年2月28日発売)
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本 ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784101020747

作品紹介・あらすじ

バツイチ・子持ちの交通課係長、事故係に異動したばかりの若手巡査、昇任試験を控えた女性警官、警察学校在学中の青年、定年退職目前の署長——郊外の所轄署に勤める、世代もキャリアもバラバラな彼らの前に立ちはだかる仕事と人生の壁。さらに、50年にわたり組織的に隠蔽され続けた事件も明らかになってきて……。6編からなる、リアルな人間味に溢れた連作警察小説。

感想・レビュー・書評

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  • バツイチ・子持ちの交通課係長、事故係に異動したばかりの若手巡査、昇任試験を控えた女性警官、警察学校在学中の青年、定年退職目前の署長——郊外の所轄・御津雲(みつくも)署に勤める、世代もキャリアもバラバラな彼らの前に立ちはだかる仕事と人生の壁。さらに、50年にわたり隠蔽された警察署の過去も明らかになってきて……。組織の悪しき枷(かせ)を打破した先に、進むべき道が見えてくる。6編からなる、リアルな人間味に溢れた連作警察小説。

    著者の本は初めて読む。別の作品を前に読んだような気がしたが、調べてみたら違う作家だった。
    それはともかく、なかなかの書き手だと思う。ツイストを含む連作短編集。「南天」と「穴」がよかった。

  • 2025.04.09
    警察小説の衣をまとった人間を描いた一冊。あさのあつこの解説を読んで腑に落ちた。
    警察はすぐに退職させられる組織なのだなとも感じた一冊

  • 警察小説といえば刑事が事件捜査をする過程を追うのが王道ですが、本書は主に総務課員が語り手となり、警察官としてのあり方を問う内容となってる点が特徴です。
    最後の署長官舎は言いたいことは分かるけれど、組織を守る方向が間違ってると思うので残念ながら共感はできなかった。

  • 郊外の所轄署に勤務する世代もキャリアもバラバラな彼らの前に大きく立ちはだかる仕事と人生の壁。そして組織的に隠蔽され続けた事件の謎。リアルな息遣いと人間味に溢れた連作警察小説。
    松嶋智左作品初読み。警察官も当然なことながら人間である。ふとした気の緩みや魔が差すことも勿論ある。自分自身を投影しながら本作を読むと、人生は常に分かれ道を選択しながら生きていることを痛感する。

  • バツイチ・子持ちの交通課係長、事故係に異動したばかりの若手巡査、昇任試験を控えた女性警官、警察学校在学中の青年、定年退職目前の署長——郊外の所轄・御津雲(みつくも)署に勤める、世代もキャリアもバラバラな彼らの前に立ちはだかる仕事と人生の壁。さらに、50年にわたり隠蔽された警察署の過去も明らかになってきて……。組織の悪しき枷(かせ)を打破した先に、進むべき道が見えてくる。6編からなる、リアルな人間味に溢れた連作警察小説。

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著者プロフィール

大阪府出身。元警察官、女性白バイ隊員。退職後小説を書き始め、2005年に北日本文学賞、06年に織田作之助賞を受賞。17年、『虚の聖域 梓凪子の調査報告書』で島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞。著書に『三星京香、警察辞めました』「女副署長」シリーズ他。本作は前作を上回るバイクアクションと、様々な立場の警察官が織りなす人間ドラマが魅力のシリーズ第2弾。

「2022年 『黒バイ捜査隊 巡査部長・野路明良』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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