北里大学病院24時: 生命を支える人びと (新潮文庫 あ 25-4)

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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101022147

感想・レビュー・書評

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  • 題名の通り、神奈川県相模原市にある北里大学病院に勤務する人たちを取材したルポルタージュだ。医師や看護師ばかりではなく、例えば、薬剤師、カルテを保管管理する部署の人たち、病院の施設・設備の保全・修理などを行う人たち、調理関係の人たち、看護「助手」の人たちなど、病院の中でもあまり表舞台に登場して来ない人たちにも取材を重ね、病院の全体像を描こうとしている。
    私は神奈川県央に住んでいるので、北里大学病院は知っている。というか、数か月に一度、経過観察のために通院している。とても大きくて立派な病院だ。本書が書かれて発行されたのは、1989年11月のことなので、今から30年以上前のことだ。その間に北里大学病院では2014年に新館が建設されリニューアルされている。巨大な病院であることには変わりはなく、Wikiで調べると、職員数が3,159人、病床数1,200床の大きな病院だ。館内には、コンビニ、書店、スタバなどもある。
    そのような大きな病院の全体像を、医師や看護師以外の人を中心に、そこで働く人たちの姿を描くことにより示そうとしている。もちろん、もう少し医師や看護師の医療的なことも知りたいし、また、患者の目からの病院も描いて欲しいし、というような希望はあるけれども、この本はこの本で完結していて、病院のことがよく描かれていると思う。
    面白いルポルタージュだった。

  • お医者さまや看護士だけではなくって、食事をこしらえてる方、

    お薬係の方のお話しとかあってオツでございました。

    北里大学っちうと、一時つきあってた方を思い出すわねぇ。

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著者プロフィール

1948年鳥取県境港市生まれ。早稲田大学政経学部中退。在学中にアメリカや北欧の旅に。70年秋からは約2年間、世界各地を見て回る。沢木耕太郎、吉岡忍らとともに「漂流世代」を代表するノンフィクション作家。

「2021年 『イワナ棲む山里 奥只見物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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