白痴 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 2616
レビュー : 269
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101024011

感想・レビュー・書評

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  • 舞台が戦争の時代なのでその描写が克明にされているのですが、怖くないんですよね。とってもリアルな表現で臨場感たっぷりなのに、震え上がるようなことはない。そんな最中にも貞操観念とかそういうことばかり考えているのですか、というツッコミを入れてしまえるくだけた文章でした。

  • 敗戦直前男女を描いた短編小説です。戦時中という不安定な世界での無常感とむなしさを感じました。短いので本が苦手な人にもオススメです。

    九州大学
    ニックネーム:山本五朗

  • 表題『白痴』を含めた全7編の短編集。
    精神を介さない男女の肉欲。互いに溺れることのない一瞬の関係。人と深く繋がりたくないのに、人と繋がらないと自分というものが見出せない荒唐さ。
    不器用だけど人間くさい、様々な生き方がここに凝縮されています。

    ~収録作~
    『いずこへ』『白痴』『母の上京』『外套と青空』『私は海をだきしめていたい』『戦争と一人の女』『青鬼の褌を洗う女』

  • 『私は海をだきしめていたい』が大好き。覚えたい一文がたくさん。救われた気持ちになる。

  • 私は海をだきしめていたい、と、白痴、がいちばんのお気に入りだろうか。詳細はまた後日

  • 初めて読んだ頃は「太宰の文章より読みにくい」としか思わなかったが、あれから個人的に色々あってか、今読むととても面白い。男は肉欲を求めるだけの女を軽蔑するが、しかし結局はそのような女と一緒にいる。欲望を赤裸々に書いた作品群。

  • ・4年ほど前に買ってから一通りは目を通したけどもう一回読み返したいと思っている本
    ・以前に買った本に引用されてる台詞がとても気に入ったので買ってみた
    ・短編集だったけど当時はラノベばっかりの私には辛かった

  • 退廃感とエロス…
    うーん、あまり好みじゃなかった。
    表題作より
    青鬼の褌を洗う女のがまだすき。

  • 短編集、どれも戦時中〜戦後の話です。通底するテーマ(?)は、(主に性的な)退廃の虚無感と、一抹の感傷という感じだと思います。
    全編通して、精神的な営みは冷めた目で捉えられていて、虫のような暮らしぶりが描かれるんだけど、たまに、ちらっと、希望というか精神的な救いみたいなものが垣間見えるのです。でもその感傷に安住することは無いので、また虚無感へと帰っていってしまいます。

    ロマンチシズムの否定というか、醒めていようという努力は、近代芸術で共通してるかと思いますが、感傷を捨てきれない人もいる訳で、そういう葛藤の中で生まれた作品もまた味わい深いと思います。この作品も個人的にはそういう印象でした。
    作品によって結構文の感じが違って、飽きずに読めました。

  • 戦争と一人の女、がお気に入り。

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著者プロフィール

1906年、新潟生まれ。評論家、小説家。おもな著作に『風博士』『堕落論』『白痴』など。1955年没。

「2019年 『復員殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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