不連続殺人事件 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 23
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101024035

作品紹介・あらすじ

探偵小説を愛し、戦争中は仲間と犯人当てゲームに興じた安吾。本作は著者初の本格探偵小説にして、日本ミステリ史に輝く名作である。その独創的なトリックは、江戸川乱歩ら専門作家をも驚嘆せしめた。山奥の洋館で起こる殺人事件。乱倫と狂態の中に残された「心理の足跡」を見抜き、あなたは犯人を推理できるか? 自らの原稿料を賭けた「読者への挑戦状」を網羅。感涙の短篇「アンゴウ」特別収録。

感想・レビュー・書評

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  • 坂口安吾
    1906年〈明治39年〉10月20日 - 1955年〈昭和30年〉2月17日
    日本の小説家、評論家、随筆家

    舞台は第二次世界大戦から2年が経過した1947年(昭和22年)夏、N県(三輪山とか出てくるから奈良県よね)。県内有数の財閥・歌川多門邸で起こる、不連続殺人事件。
    名探偵・巨勢博士が「心理の足跡」を推理しながら動機を追跡してゆく物語。

    多門の息子一馬を取り巻く
    流行作家や詩人、劇作家、女優など
    その中で行われる恋多き奔放な恋愛関係
    ややこしくて(汗)、途中相関図みたいなものを自分で書いてしもた(笑)

    作者、坂口安吾の附記
    探偵小説解答募集 〆切 昭和二十三年四月十五日

    されているのが面白い
    巨勢博士が、多門邸に帰ってくる直前にやっと犯人と動機はわかった
    探偵は無理ね(爆笑)


    短編『アンゴウ』特別収録
    とても素敵な暗号(戦後のお話し)


    Amazon【内容紹介】~
    乱歩も清張も驚いた――。
    奇怪な人間関係、斬新なトリック。日本のミステリ史に輝く傑作!

    探偵小説を愛し、戦争中は仲間と犯人当てゲームに興じた安吾。本作は著者初の本格探偵小説にして、日本ミステリ史に輝く名作である。その独創的なトリックは、江戸川乱歩ら専門作家をも驚嘆せしめた。山奥の洋館で起こる殺人事件。乱倫と狂態の中に残された「心理の足跡」を見抜き、あなたは犯人を推理できるか? 自らの原稿料を賭けた「読者への挑戦状」を網羅。感涙の短篇「アンゴウ」特別収録。

  • 何ていうか…、登場人物のクセが強すぎて。
    この時代の人がみんなこんなわけじゃないよね?この時代の作家とかが、みんなこんなわけじゃないよね?
    ちょっとのことで、激怒しすぎで怖いわ。
    ちょっとケガするくらいの暴行は、傷害致死とかで捕まらないの?

  • 何かの解説で出てきたので興味湧き読んでみました。時代の背景もわからず文体も難しく読みにくかったが、最後の推理は見事で、なるほどと納得。登場人物の奇妙な人ばかりというのトリックの1つ。参考にした人は多いんだろうな。この時代、こんな人ばかりじゃないよね。。

  • ただただ読みにくかった…。文体が肌に合わなかったという感じ。登場人物のイメージが被る人が多くて誰が誰やら?

  • 本格ミステリとして楽しめるだけでなく、ことばのテンポがとても良い。
    一方、巻末に収録されている「アンゴウ」は別の作者かと思うほどしんみりしてまたいい。

  • 登場人物が多いし、過去の人間関係が複雑すぎて
    何度も何度も最初のページに戻って読み返さないといけないので読んでいて疲れた。

  • 「日本文化私観」や「堕落論」で有名な、あの坂口安吾がはじめて書いた長編推理小説。かつて映画化もされました。秋の夜長、想像を巡らせて楽しんでください。安吾に興味が湧いた人は、是非とも「堕落論」も。

  • 目次
    ・不連続殺人事件
    ・アンゴウ

    ずっと読みたかった坂口安吾のこの本。
    ところが本の厚さよりも登場人物表に載る人物名の名前の多さにうんざりし、それが揃いも揃っていけ好かない人たちばかりなのにさらにうんざり。
    もう、夫婦や元夫婦が不倫やら何やらで、戦後の倫理観ってどうなってるの?って感じ。

    けれど、一つ一つの事件で誰が犯行可能で誰が不可能なのかを考えて読むにつれ、誰が犯人なのか、動機は何かがわからなくなってくる。

    犯人捜しの再会者発表の中で安吾が書いている。
    『犯人の間違った答案の多くは、消却法を用いられているが(中略)ところが、消却法による限り、必ず犯人は当たらない。いわば探偵小説のトリックとは、消却法を相手にして、それによる限り必ず失敗するように作られたものである。』

    なるほど、そう考えたことはなかったな。

    何度かさしはさまれる安吾からの挑戦状の最後通牒を読んだ後まで、犯人に気づけませんでした。
    最後の事件が起こった後、動機から逆算して犯人に辿り着きましたが、これでは遅すぎる。

    ちなみに尾崎士郎は「坂口安吾の小説はいつも「私」が悪者に決まっているから、「私」が犯人である」と推理。
    太宰治は「最後の海にたった一度、何食わぬ顔で顔を出すやつが犯人」と。
    どちらも「作者の挑戦状を受けるだけの素質がない」と安吾に一刀両断されている。

    文壇も巻き込みながら楽しんでいたようで、いい時代だったんだなあなんて関係ないことまで思ってしまった。
    だけど正解者の住所までバッチリ記載されているのもまた、時代なのね。

    事件のトリック自体はそれほど難しいものではないけれど、というか、それが安吾の狙いなのだけど、事件の真相は納得のいくものだった。

    そして「アンゴウ」。
    安吾だからアンゴウなの?なんてふざけたことを思いながら読んだけど、最後は胸にぐっと来た。

    主人公がたった一枚の紙を妻の不倫の証拠と断定するのは、それなりの理由があるにしても短絡的だなと思った。
    最後にアンゴウの意味を知ると、戦争が遺した傷のむごさ、戦争がまだ身近だったころの時代感覚などを考えさせられる。
    いい作品だった。

  • なんでもそうだけど、トリックわかってしまうとあっけない。
    面白かったけど人が死に過ぎで探偵何やってんだ感

  • 醜悪千万と言いながらちょっとうつくしいじゃないかよ

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著者プロフィール

1906年、新潟生まれ。評論家、小説家。おもな著作に『風博士』『堕落論』『白痴』など。1955年没。

「2019年 『復員殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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