- Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101024042
作品紹介・あらすじ
1948年 6 月13日、太宰治が情死する。逸早く知らせを受けた安吾は、その死に何を見たか。太宰論から文明論に到る圧巻の「不良少年とキリスト」。もうひとりの文学的盟友、織田作之助の喪われた才能を惜しむ「大阪の反逆」。戦後の日本に衝撃を与えた「堕落論」で時代の寵児となった著者絶頂期の、色褪せることのない評論 9 編。二つの「無頼派座談会」と文庫初となる掌篇小説「復員」を特別収録。
感想・レビュー・書評
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坂口安吾めちゃくちゃ良い、、!
「自殺とあっては、翌朝、目がさめないから、ダメである。」
はっとさせられる部分もあり、笑える部分もあり。
坂口さんはウィットに富んだ人だなー。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
学問は、限度の発見だ。私は、そのために戦う。
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"人間は、決して、勝ちません。ただ、負けないのだ"
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タイトルに魅かれて。
「二合五勺に関する愛国的考察」が面白かったです。延々キリシタンの信仰心を莫迦にしていて笑えました。
表題作は読むたびに理解が変わっていく感じがします。今回はその前に太宰たちとの座談会が収録されていたので太宰の死がより生々しく感じられてしまいました。 -
太宰の自死に関する安吾から追悼の随想。太宰を常識人だと語る安吾の文章からは彼の人間的な部分もよく伝わる、と同時に安吾の人の良さもよくわかる。どちらもすごく魅力的な人間たちだなぁ。
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愛すべき友よ、この時代よ。
坂口安吾の太宰治論が読みたくて手に取った。しかし、それ以上に「恋愛論」などその他のエッセイを楽しんだ。座談会は、実は最近色々なところで読んだものだったけれど、これをへべれけでやっていたかと思うと面白い。文豪たちの交友に思いを馳せる。 -
とても面白く読みました。時代は古いですが今でも通用するところやしないところなど。昔に堕落論を読んで坂口安吾を忘れていましたが十何年ぶりに著者の作品を読んで
落語好きの私としては今は亡き談志師匠とだぶる所がありとても面白かったです。
最後の荻野アンナさんの解説も愛があってよかったです。
著者プロフィール
坂口安吾の作品





