不良少年とキリスト (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
4.09
  • (10)
  • (16)
  • (7)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 412
感想 : 16
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101024042

作品紹介・あらすじ

1948年 6 月13日、太宰治が情死する。逸早く知らせを受けた安吾は、その死に何を見たか。太宰論から文明論に到る圧巻の「不良少年とキリスト」。もうひとりの文学的盟友、織田作之助の喪われた才能を惜しむ「大阪の反逆」。戦後の日本に衝撃を与えた「堕落論」で時代の寵児となった著者絶頂期の、色褪せることのない評論 9 編。二つの「無頼派座談会」と文庫初となる掌篇小説「復員」を特別収録。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 死ぬ、とか、自殺、とか、から始まる部分の見開きをとても好きでいて、ここを何度か読み返すことがあるけれど、涙目になってしまう時は少し弱っているし、この頁を凡庸に読める時は健康だなと思う、ただ、どのときも、すき

  • 坂口安吾めちゃくちゃ良い、、!
    「自殺とあっては、翌朝、目がさめないから、ダメである。」
    はっとさせられる部分もあり、笑える部分もあり。
    坂口さんはウィットに富んだ人だなー。

  • 914-S
    リクエスト図書展示コーナー

  • なんか読んでて泣けてきちゃったな

  • なに言ってんだこいつ

  • いわゆる「文豪」というのがあらゆる方向にセンシティブな人が多かった時代、坂口安吾という人はかなり完全な人だったのではないでしょうか。
    本書の中の評論系は時代が時代なので共感できるものもそうでないものもありましたが、「恋愛論」「不良少年とキリスト」はすごく良かったです。つらつらと述べながらその中で胸に刺さる言葉を書き出すのが上手いですね。読んでいて楽しい。個人的には内容よりもそういう文章の運びにグッと来ました。何回か読み返すかも。

  • 学問は、限度の発見だ。私は、そのために戦う。

  • 坂口安吾の文章は初めて読んだ。名文過ぎる。
    本当すごいなぁ。すごく伝わる。
    太宰治が確かにあの時代に生きていたっていう感触が伝わってきた

  • "人間は、決して、勝ちません。ただ、負けないのだ"

  • タイトルに魅かれて。
    「二合五勺に関する愛国的考察」が面白かったです。延々キリシタンの信仰心を莫迦にしていて笑えました。
    表題作は読むたびに理解が変わっていく感じがします。今回はその前に太宰たちとの座談会が収録されていたので太宰の死がより生々しく感じられてしまいました。

全16件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

(さかぐち・あんご)1906~1955
新潟県生まれ。東洋大学印度倫理学科卒。1931年、同人誌「言葉」に発表した「風博士」が牧野信一に絶賛され注目を集める。太平洋戦争中は執筆量が減るが、1946年に戦後の世相をシニカルに分析した評論「堕落論」と創作「白痴」を発表、“無頼派作家”として一躍時代の寵児となる。純文学だけでなく『不連続殺人事件』や『明治開化安吾捕物帖』などのミステリーも執筆。信長を近代合理主義者とする嚆矢となった『信長』、伝奇小説としても秀逸な「桜の森の満開の下」、「夜長姫と耳男」など時代・歴史小説の名作も少なくない。

「2022年 『小説集 徳川家康』 で使われていた紹介文から引用しています。」

坂口安吾の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×