街角の法廷 (新潮文庫)

  • 新潮社 (1989年4月1日発売)
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本 ・本 / ISBN・EAN: 9784101024127

感想・レビュー・書評

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  • 法廷モノの小説を続けて読みたくなって。
    国選弁護を引き受けた若い弁護士と世間ずれしていない若く不器用な被告人。その出会いは運命だった。
    とはいえ、それぞれに将来を共にできる人がいる。

    こちらの弁護士カップルの真摯な向き合いと底辺を生き抜く若い男女の生き方が交差してそれがずれを生んでゆく。
    結果、弁護士カップル、輝一と知子は納得ずくで別れてゆくが、カナ子と邦男はまた一緒にいずにはいられなくなる。

    スパイスの利かせ方として一人の女を登場させてくるがこの女のすごいこと・・・今時の美魔女以上の悪女。

    心のつながり、意識をを格差のある二組の男女を通して一編の小説にしたものだけれどこれはこれで法廷の小説なんだと考えさせられる。

  • 駆出しの若い弁護士のカップルと偶々弁護した若い女性とその恋人、そして美しい社長夫人の5人が登場人物。夫々、社会の底辺にある2人とエリートの2人の人生の逆転?ちょっと考えさせられ、底辺の2人を応援したくなります。女性3人の心理分析が流石に繊細です。

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著者プロフィール

小説家

「2022年 『ベスト・エッセイ2022』 で使われていた紹介文から引用しています。」

高樹のぶ子の作品

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