時を青く染めて (新潮文庫)

  • 新潮社 (1993年1月1日発売)
3.43
  • (1)
  • (4)
  • (9)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 44
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • 本 ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101024141

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 女性から見た男性の恋愛観や友情を描いている。
    あとがきでは、この作品は非現実的な点が面白い、と書かれていたが、必ずしもそうではないと思う。
    自分の正義を純潔に貫いて生きる登場人物3人の姿はとてもたくましく、惚れてしまう。

  • 直木賞作家ばかり続きましたので、久しぶりに芥川賞作家の本です。学生時代からの知り合いであった夫妻と友人。実は妻を巡る恋のライバルだった二人。20年ぶりの出会いで42歳の主人公たちの間に再び緊張が。若い叔父の後妻を交え、四人でダイビング仲間に。妻の語りではありますが、男性二人の心の動き(友情とライバル意識、誇りと屈折感)の描写が面白い。そしてミステリータッチで、真相が明らかに。

  •  勇と滝子の前に20年ぶりに現れた高秋。司法試験では高秋が勝利し、滝子(愛)に関しては勇が勝利した。20年ぶりに復活した不思議な三角関係を通して、三者の生き様を描く。<br>
    <br>
     プロローグがミステリーです。短いプロローグに続いて本編が第1部、第2部とあり、最後はやはり短いエピローグで締めくくられています。私は第1部の終わり頃と、第2部の終わり頃の2回、プロローグを見直してみました。何度か見直したい衝動に駆られます。<br>
    <br>
     勇の生き方が面白い、というか解る気がする。3人ともかなり見栄を張って生きているところがあり、誰でもありそうな一面を強調しているようにも思える。<br>
     多少ミステリーじみており、プロローグは誰の話なのか?とか、そのほかあれやこれや途中で推理できます。でも、それはメインではありません。<br>
    <br>
     おしまいに、作者との対談が付いていますが、これが結構興味深いものでした。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

小説家

「2022年 『ベスト・エッセイ2022』 で使われていた紹介文から引用しています。」

高樹のぶ子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×