トモスイ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 33
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101024233

作品紹介・あらすじ

年下の、男の匂いのしないユヒラさんに誘われて、春まだ浅い夜、月光をかがり火がわりに夜釣りに出かけた。一度吸えば、もう死んでもいいと思うくらい美味しいというトモスイを探しに――。第三の性に寛容なタイ訪問を機に創作された川端康成文学賞受賞の表題作。バリの噎せ返る緑の匂いのなか、姉と弟の禁断の愛を描く「芳香(ハルム)日記」ほか、アジアのエロスと熱を湛えた傑作短編十編。

感想・レビュー・書評

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  • アジア10か国の文学者を訪ね、日本にその人物や作品を紹介すると同時に、髙樹さんもそれぞれにインスパイアされて小説を書くというSIA(Soaked in Asia=アジアに浸る)プロジェクトから生まれた短編集。
    「アジアに浸る」とは湿潤なアジアに似合う表現だと思う。それぞれの作品もどことなく湿潤で夢を見ているようなちょっと現実と一線を画したような、たゆたうような浮遊感をまとっている。

  • ★2010年度川端康成文学賞

    配置場所:2F文庫書架
    請求記号:913.6||Ta 29
    資料ID:C0035049

  • 十の短編。「トモスイ」と「天の穴」が印象に残った。他も含めアジアの湿潤な匂いが感覚に訴えてくる。2016.5.21

  • アジアの国々をテーマにした短篇集。
    表題作は官能的なメタファーが境界を曖昧にし、
    美しきオリエンタルな世界に誘う傑作。

  • アジアンな匂いがする恋愛小説(エロ小説?)。。。

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    「溶け合いたい。自分が無くなってしまうほどに──。タイ、バリ、韓国……アジアのエロスに溺れる傑作10編。川端康成文学賞受賞作
    年下の、男の匂いのしないユヒラさんに誘われて、春まだ浅い夜、月光をかがり火がわりに夜釣りに出かけた。一度吸えば、もう死んでもいいと思うくらい美味しいというトモスイを探しに──。第三の性に寛容なタイ訪問を機に創作された川端康成文学賞受賞の表題作。バリの噎せ返る緑のなか、姉と弟の禁断の愛を描く「芳香(ハルム)日記」ほか、アジアのエロスと情熱を湛えた傑作短編十編。」
    (単行本)
    「夜の海で釣り上げた、貝のむき身みたいなもの。突起をそっと吸ってみると、とろりと甘い。
    タイ訪問を機に執筆され、選考委員に絶賛された川端賞受賞作「トモスイ」ほか、アジア十カ国との交流から生まれた十篇を収める。台湾の小さな島から上海の路地裏へ、そしてモンゴルの荒野、インドネシアの密林まで。それぞれの土地に息づく瑞々しい匂いとやるせない思いを吸い込み、記憶の中の熱をはこぶ、アジアの物語たち。」

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著者プロフィール

1946年山口県防府市生まれ。東京女子大学短期大学部教育学科卒業後、出版社勤務を経て、1980年「その細き道」を「文學界」に発表。1984年「光抱く友よ」で芥川賞、1994年『蔦燃』で島清恋愛文学賞、1995年『水脈』で女流文学賞、1999年『透光の樹』で谷崎潤一郎賞、2006年『HOKKAI』で芸術選奨文部科学大臣賞、2010年「トモスイ」で川端康成文学賞を受賞。2009年紫綬褒章受章。他の著書に『マイマイ新子』『甘苦上海』『飛水』『マルセル』『香夜』『少女霊異記』など多数。

「2016年 『オライオン飛行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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