一発屋芸人列伝 (新潮文庫)

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  • 本 ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101024615

作品紹介・あらすじ

やがてブームは終わり、世間は彼らを「一発屋」と呼んだ。大ブレイクを果たしたのちテレビから姿を消した芸人たちの人生はしかし、その後も続いている。自身も一発屋芸人と呼ばれた著者が、コウメ太夫、ジョイマン、波田陽区、キンタロー。、スギちゃんなど12組の芸人に取材。不器用ながら一歩ずつ前に進むそれぞれの今に迫る。編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞受賞の、感涙ノンフィクション。

感想・レビュー・書評

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  • 山田ルイ53世さんの文は非常に上手い。
    他の芸人へインタビューしてその一発屋ぶりを書く様子は少々例え表現の多さに胃もたれしそうになる。
    白眉は、髭男爵(つまり自身)の結成から現在までを書いた最終章と尾崎世界観の書く解説。一人称目線だからなのか、実寸大のもがき感を持った。

  • 前作(? 「引きこもり〜」)の方が面白かった。
    途中のツッコミが少しウザいと言うか鼻につく…

  • 2022年6月29日読了。コウメ太夫、テツandトモ、スギちゃんなど錚々たる「一発屋芸人」の面々、彼らに取材し一発屋になった「その後」の日々を追うドキュメント。同じ一発屋芸人でありながら今や文筆家となった著者のツッコミ混じりの文章は厳しくも温かい(まあ、苦言を呈する感じが少々鼻につくところもあるが)。一時期もてはやされた芸人・タレントをTVで見なくなるとすぐ「あいつは消えた」と言いがちだが、芸人であればイベント余興や地方営業で十分食っていけるし、一発屋といっても実力のない芸人が瞬間風速で脚光を浴びるケースばかりではなく、もともと地力がある苦労人が一発屋となり多くの人の目に触れ、その後迷走しながら最終的には本来の実力に応じたポジション・仕事を獲得しているケースが多い、のかもしれない。現代のインフルエンサーたちはどうなのだろうか?

  • 知らなかった芸人の裏話が面白いです。
    ただ、文体があまり好みでなかったので、せっかくのエピソードを邪魔しているように感じてしまった。
    なんで本人に聞いているのに、自分の解釈でねじ曲げてしまうんだろう?
    あぁ芸人さん視点って感じでした。

  • ちょっと話があっち行ったりこっち行ったり、少し昔のテレビ番組みたいな、うちわ受けふうな箇所もあるけど楽しく読めました。お笑いのみなさんも大変だ…。

  • 中々の文才‼️
    言葉の使い方が上手い‼️

  • 芸人って、どこか割り切っていて、あんまりガツガツしていないように見える。しかし、先日読んだ「天才はあきらめた」の山ちゃんはかなりガツガツしていた。ガツガツしていない人がたまたま当たったりすると一発芸人になるのかもしれない。

    山田ルイ53世の文章は面白い。文筆でもやっていけるんじゃないだろうか?

    ヒグチくん自身は山田が書いている通り普通の人で面白くないが、修猷館卒というのが似合わなすぎるのと、ワイングラスでチーンとやりながらワインエキスパートの資格を取ったという、経歴では笑える。

  • 文才があってとても大好きです。

  • 上手く言おうとしてあざとく感じ、後半は食傷気味でした。でも、連載物だったということでしょうが無いのでしょう。

    さまざまなお笑い芸人の人となりや、お笑いへの熱量などが垣間見えてとてもおもしろかったです。

    ただ、山田ルイのちょっと面倒くさい感じも垣間見えていましたけど。

    クルマの運転中にラジオを聞くんですけど、山田ルイがパーソナリティの時って、悲しくなるくらいつまらないんですよね。
    だけど、そんなことも気にならないくらいおもしろかったです。

  • 上手いことを書こうとしすぎて、こそばゆかった。
    最後の尾崎世界観の解説目線なるほどなぁ

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著者プロフィール

山田/ルイ53世本名・山田順三(やまだ・じゅんぞう)。お笑いコンビ・髭男爵のツッコミ担当。兵庫県出身。地元の名門・六甲学院中学に進学するも、中学2年に引きこもりになり中退。大検合格を経て、愛媛大学法文学部に入学も、その後中退し上京、芸人の道へ。「新潮45」で連載した「一発屋芸人列伝」が、「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」作品賞を受賞し話題となる。

「2018年 『ヒキコモリ漂流記  完全版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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