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本 ・本 / ISBN・EAN: 9784101025810
作品紹介・あらすじ
わたしはね、55歳になったあんた自身、そして今でも独身だよ――。彼氏なし、売れない小説家の「わたし」は、勤め先のエレベーターの片隅に佇む女からそう告げられる。気迫に満ちた未来の自分に促され、死に物狂いの婚活を開始するが。自分語りが大好きな皮膚科医、24歳のかわいいDJ、趣味は合うほぼ童貞のSE……。〈運命の人〉は実在するのか。過激で赤裸々で切ない10年を描く実録小説。
感想・レビュー・書評
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この主人公のような人とは絶対知合いになりたくない。婚活を理由に男をあさり、気に入らない相手はバカ男・クソ男呼ばわり。アラフォー女の暴走に血の気が引く。
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単なる婚活女子あるある小説ではなかった。主人公が10年婚活して出した答えにエールを送りたい。
清水隆之さんの解説にも胸を打った。 -
30代、40代で見込んでいる女子。
その女子達の世の中の生きにくさや、何かしらの感じる疎外感や劣等感。
お子様がいるママ達もすごいと思うけど、私達も頑張ってるんだよと思っているみんなが抱えてる気持ちを代弁してくれてるかのよう。
笑える表現もあるし、未来の自分が結婚しろと言ってくる設定もコミカルで読みやすい。
でも、気持ちの代弁だけじゃなく、家族の関係とか、婚活と恋愛とのバランス、今後への人生不安と自分の生き方、色んなことが盛り込まれていて身につまされることも多い。
婚活中だけでなく結婚した女子にも、男性にも読んで欲しいな。多分それらの方々は手に取らないだろうけど。 -
おもしろかった
婚活する筆者の実話にフィクションを混ぜた話
フィクションにしても筆者の写真も載ってるのにあけすけに婚活中の悩みとか葛藤を書いててすご!っ何度も思った
文章を書いて生計を立てている身として、言葉にならないとか筆舌に尽くしがたい、とかいった表現は使ってはならない。と昔えらい編集者に言われたことがあるけど、私は全然本が売れてないから筆一本では生計を立てられずせこせことバイトをしているのでいいのである。とか書くのがこの筆者(南さん)ってかわいいなって思った
南さんが結婚相談所で知り合った無難な人と婚約して自分の母に合わせた時の母の対応がよかった
39歳なのに来年には子供欲しいとか簡単に発言して、できなかったらどうするの?っていう質問にもちゃんと答えられず40代で婚活してる女性を見下してるような発言をして南さんを幸せにします!って宣言した相手のことをつまらない人だね、あんな人と無理に結婚しなくていいよ、孫も望んでないよ、みたいに結婚=幸せって決めつけてないところがよかった -
「捨て身の恋愛小説」って帯に惹かれて(笑)
この著者の本はまだ2冊目だが、妙にリアルで、普段人が言えないモヤモヤしたものを替わりに吐き出してくれてる感じがする。。
妙に親近感が湧き、妙に納得して、妙にハマってしまう。。
他の作品も読んでみたいと思った。 -
女性は特に年齢に価値があるというか、婚活市場では若さこそ強み。
ある程度の年齢を過ぎると、婚活は不利になっていく。
なのに理想は高くなるばかり。
だからだめなのだと言われても、わかっていても止められない。
相手の嫌なところばかり目がいって、上手くいかない。
妥協して合わせてた相手に振られるとか、お互いすごく嫌ですね。
年齢を理由に女性としての価値がないと言われるのとか、思わずイラっときてしまったのは、ちょうど今私がその年齢にいるからかもしれません。
人を年齢だけで判断するなよとも思いますが、それが現実ですね。
婚活仲間の中で、結婚できた人とできない人。
その差は何なのか。
婚活している人には参考になる作品かもしれません。
年齢によっては、私のようにぐさっと刺さる可能性があるので注意が必要ですが。 -
南さんのことは、この本の冒頭にも収録されている「ばばあのば」を「文芸あねもね」で知りました。
南さんより年上の自分は、そういう市場に出て行ったらこれより酷い扱いを受けることになるのかと辛かった。
あと何十年これを繰り返すのだろう、と怖くなりながらも、結婚ってやっぱり結婚さえすればよいから、というものではないと感じる主人公に共感。
それにしてもどこまで事実かわからないけどさらけ出しっぷりがすごい。
南綾子の作品





