父帰る・屋上の狂人 (新潮文庫 草 28-2)

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  • 新潮社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101028026

感想・レビュー・書評

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  • 父帰る、屋上の狂人、海の勇者、時勢は移る、真似、義民甚兵衛、敵討以上、藤十郎の恋 収録。
    テンポ良く生き生きとした戯曲ばかりでした。場面が目に浮かぶよう!

  • 2013/9/11
    古い本だが読んでみた。戯曲というのは初めてよんだけどなかなか引き込まれた。最初は短すぎて、特に高評価を得るほどでもないと感じたが、読みおわって納得した。

    昔の作家を読むのもいいなあ

  • 081001(m 081107)
    110118

  • 「屋上の狂人」、ほのぼのします。世の中に絶対の価値なんてないのよー

  • 通勤電車の往復であっという間に読み終えてしまった。小説でなくて戯曲の方である。特に「恩讐の彼方に」の脚本であるという「敵討以上」では涙が出た。自らが手を下すことなく、痛い目にも合わなかったごうつくばりの女房には頭が来るが、親の仇とすごい勢いで乗り込んできた武士が、長い年月の共同作業のうち仇側の体調をも気遣うようになっている辺りでは涙が出た。「父帰る」と「時勢は移る」の結末では、親子の情と個人の主義と相対する様の決着が対照的だった。個人的に「父帰る」の方が好きだー。いや、おもしろいよ。菊池寛は伝統・正当的な純文学・新劇の世界から脱出して、商業・通俗的な新聞小説・商業劇場に土台を打ち立てたというが、そのパワフルさを感じる。

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著者プロフィール

1888年生まれ、1948年没。小説家、劇作家、ジャーナリスト。実業家としても文藝春秋社を興し、芥川賞、直木賞、菊池寛賞の創設に携わる。戯曲『父帰る』が舞台化をきっかけに絶賛され、本作は菊池を代表する作品となった。その後、面白さと平易さを重視した新聞小説『真珠夫人』などが成功をおさめる一方、鋭いジャーナリスト感覚から「文藝春秋」を創刊。文芸家協会会長等を務め、文壇の大御所と呼ばれた。

「2023年 『芥川龍之介・菊池寛共訳 完全版 アリス物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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