文豪の凄い語彙力 (新潮文庫 や 85-1)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 295
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101028613

作品紹介・あらすじ

的皪・薫風・瀟々・蒼惶・慨嘆……。近現代の文豪たちが残した数々の奥深い日本語。辞書にも載ってない!?魅力的な言葉たちを、漢字の意味と成り立ちから分かりやすく解説します。文豪の語彙力を手に入れて、脱・平凡な文章表現!SNSに、ビジネスメールに、スピーチや手紙に、今日から真似して使いたくなる言葉が満載。楽しく読んで大人の教養と表現力が身につくベストセラー、待望の文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • 言葉を真似たくなり、この前の日記に「雨。瀟々と降る」と格好付けて書いた。今すぐ真似できる。

  • すぐに真似したくなる、的皪としたことばがたくさん。日本語に興味ある人はとっても楽しめる一冊。

  • 文豪の作品から、現在ではちょっと使う機会の少なくなった言葉を含む一節を紹介している本。
    漢字の成り立ちによって意味を紹介しているので、その言葉を知るだけではなく、他の熟語も知ることができた。

  • 語彙力は勿論増えたが様々な作家を知ることが出来た。満足です。

  • 文豪の凄い語彙力というか、「漢字から見る言葉の成り立ち!文豪の例文を添えて」みたいな内容だった。ちょっとライトに文豪の紹介をしているあたりが文豪要素かな…。

  • 語彙が少し豊かになりました。
    言葉はいきものなので時代とともに常に変化するし、その変化は良し悪しという単純な次元からは捉えられないものだと思うけれど、昔の人たちの言葉との向き合いかたはなんだか素敵だなと思う。

  • 明治から昭和(戦後含む)の文豪たちの作品に見られる語彙を取り上げ、解説した本。
    一章に一語が取り上げられ、短くまとめられている。

    的皪、生中、糖衣、耄碌、薫風、岨、徒花…。
    自分にとって、ここで初めて見た語彙は「秀雅」。
    目次を見ると、「生中」「岨」「徒花」など、一応和語もあるけれど、なぜかすべて漢字表記されている。
    そして、本文も基本的には解字が中心。

    どういうことだろう?と思ったら、それは著者の山口さんが中国学の専門家だから。
    最近「チコちゃんに叱られる」にも登場する人。
    私もずっと前に『んー日本語最後の謎に挑む』を読んだ。
    勝手に日本語学者だと思い込んでいたけれど、それなら納得だ。

    お人柄か、温雅な文章。
    思いのほか、読んでほっとする本だった。

  • p.2021/5/24

  • 完全なタイトルを見ての、衝動買い。
    時折、このようなHow toもののようなものを読んでしまう。
    歴史や数学、科学などでもそうだ。
    全部で63の単語が取り上げられ、全て違う作家の作品からの引用である。 
    一つの表現が、ある作家しか使用していないということは無い筈で、ある単語を紹介しながら、作家案内を兼ねているようである。 
    この本がきっかけで、未知の作家に出会うということもあるかも知れない。
    著者は僕と同世代。
    取り上げられている作家も、馴染みの名前が多かった。

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著者プロフィール

1963年、長崎県佐世保市生まれ。大東文化大学文学部中国文学科教授。中国山東大学客員教授。博士(中国学)。大東文化大学文学部卒業後、同大学院、フランス国立高等研究院人文科学研究所大学院に学ぶ。ケンブリッジ大学東洋学部共同研究員などを経て、現職。専門は、文献学、書誌学、日本語史など。著書に『心とカラダを整える おとなのための1分音読』(自由国民社)『文豪の凄い語彙力』(さくら舎)ほか多数。

「2020年 『語感力事典 日常会話からネーミングまで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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