清兵衛と瓢箪・網走まで (新潮文庫)

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  • 新潮社
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レビュー : 44
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101030043

感想・レビュー・書評

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  • 「快楽原則」の人。文体においても、行動においても。そしてひたすら「見る」人。視点人物の「見る」という動作がしゃんと肉体に結びついている。見続けると目が疲れるという当たり前のことを書ける作家。ヌーヴォー・ロマンの連中とは決定的に違う点。

    ロマネスクな作品の方が出来がよい。「菜の花と娘」「剃刀」「正義派」「范の犯罪」。家族物は偽善者ぶりが発揮されてつまらない。「濁った頭」は糞。

  •  楽しみにしていた「剃刀」はオチにおおおおおお?となった。いや、そんな意外なオチじゃなかったかもしれないが、とりあえず驚いた。
     自伝的小説の「母の死と新しい母」は好みだ。
     自己の内面世界と感覚を見つめた描写、だからどうしたよ、という話ラッシュにお思えて、未だにその良さがぴんと来ていない。
     「彼と六つ上の女」や「濁った頭」などの簡単な筋がある話に惹かれる。
     取り扱いテーマと話の結末を知り、自伝的小説が多いと聞くと、この作家、生き辛そうよなと思う。この作家、書き辛そう、でもあるか。

  • この本の中で、私は「清兵衛と瓢箪」を読んだ。
    率直な感想としては、何も感じなかった。

    この話には主人公の台詞は少なくてほとんど文字として綴られていた。だから主人公の心情が読み取りづらくて何を感じ、何を思っているのかが分からなかった。

    これは最後の一文から始まる本ではないか。具体的には述べないが、なんとなく最後の一文に惹かれた。この本は続く、と。

  • 読書会でJONYさんが「小僧の神様」の話をしてて、
    どこかの未必の故意の話で「范の犯罪」の話が出て、
    なにかの解説で「濁った頭」の話が出て、秀水さんと漱石の話をしてて・・・(学研の少年少女世界文学全集には「坊ちゃん」と「・・・瓢箪」が同じ巻に収録なのです)
    で。
    面白いやんっっ?!がてんこ盛りで、びっくり。(←失礼)

    ■クローディアスの日記
    これ読むと、実はクローディアスは兄殺ししてないんじゃないのって気になってきます。

    ■剃刀
    源氏鶏太の短編でそっくりなのがあったような・・・
    モノが剃刀なだけにシャープな切れ口で ^^;

    ■祖母の為に
    この中の「夢」の話、めっちゃ怖っ!これだけでも立ち読みしてください〜(←おいおい)

  • 網走まで。想像をかきたてられる。

  • 1991 読了

  • 短編は読んでいて常に思うのだが、当たり外れが多い。「清兵衛と瓢箪」、「范の犯罪」は面白かった。「剃刀」は怖くて読むのを止めた。以上!

  • とにかく無駄がない、必要最低限の表現で、透明感だけでなく、静かなる心が表現されている。

  • 高校生の時に授業で「城之崎にて」を読んで苦手だなぁと思った。
    最近チラホラ断片的に読んで、今ならイケるかも?と読んでみたけど、相変わらず志賀直哉は私に冷たかった。ページから目を背けたくなるほど痛そうなのはだめだなぁ。
    それでも、予測不能の展開や心情描写はおもしろかった。

  • 瓢箪集め
    父の抑制
    剃刀
    母の死と新しい母

    范の犯罪がすき!剃刀こわいーとらうま

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著者プロフィール

志賀 直哉(しが なおや)
1883年2月20日 - 1971年10月21日
宮城県石巻生まれ、東京府育ち。白樺派を代表する小説家。「小説の神様」と称されて、多くの日本人作家に影響を与えた。代表作に「暗夜行路」「和解」「小僧の神様」「城の崎にて」など。

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